東京フィルハーモニー交響楽団、2025シーズン開幕にオール・ベートーヴェンを披露

東京フィルハーモニー交響楽団2025シーズン開幕演奏会

東京フィルハーモニー交響楽団（通称：東京フィル）は、2025年のシーズンを2月24日から26日までの三日間、名誉音楽監督であるチョン・ミョンフンの指揮のもと、全曲ベートーヴェンで開幕します。この演奏会では、「ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲」と「交響曲第3番『英雄』」が演奏される予定です。

名誉音楽監督の登場

チョン・ミョンフンは、指揮者としてだけでなくピアニストとしてもステージに立ちます。彼の狙いは、若き才能との共演を通じた音楽の交流です。なお、三重協奏曲の弦楽ソリストには、若干20歳の前田妃奈がヴァイオリンを、そして15歳のハン・ジェミンがチェロを演奏します。彼らはすでに国際的なコンクールでの受賞歴を誇る若き音楽家たちです。

ベートーヴェンの名曲に触れる

特に注目すべきは、ベートーヴェンの「ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲」です。この作品では、マエストロが自身でピアノを演奏しながら指揮を務めます。彼の手にかかることで、この協奏曲は新たな命を吹き込まれることでしょう。また、交響曲第3番『英雄』は、昨年の『田園』に引き続く、極めて重要なプログラムです。元々2020年に予定されていた演奏が、コロナ禍によって延期され、ようやく実現する運びとなりました。

若き才能と共演することで、コンサートはまさに祝祭的な雰囲気に包まれるでしょう。特に、前田妃奈さんは2022年に開催されたヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝を果たし、存在感を示しています。チェリストのハン・ジェミンも、エネスク国際コンクールにおいて史上最年少での優勝を成し遂げており、その演奏に期待が寄せられています。

各公演の詳細

- 2月24日（月・祝）15:00 Bunkamuraオーチャードホール
- 2月25日（火）19:00 サントリーホール
- 2月26日（水）19:00 東京オペラシティコンサートホール

これらの演奏会では、名誉音楽監督チョン・ミョンフンによる、彼らの若い才能を受け入れる姿勢が強調されるとともに、ベートーヴェンの作品が持つ力強さや美しさが鮮やかに表現されることでしょう。

公演のチケットは、定期会員の方々にも一般の方々にも好評を博しており、早めの予約が推奨されます。チケットの購入に関する詳細は、東京フィルのウェブサイトでご確認いただけます。音楽ファンの皆様には、この歴史的な瞬間をぜひ生で体感していただきたいです。