新たな魅力を発信する「Kazura Bridge」
徳島県三好市を拠点とするHIPHOPグループ「Miyoshi DOGGs」は、地方創生を目的に結成され、地域の魅力を音楽を通じて伝える活動を行っています。2025年5月30日には、彼らの新曲「Kazura Bridge」が公開されました。この楽曲は、日本三大秘境に数えられる祖谷地方の観光名所である「かずら橋」をテーマにしており、観光客に刺激的な体験を提供し、地元の誇りを表現しています。
「かずら橋」とは何か?
「かずら橋」は、シラクチカズラという植物を用いて編まれた吊り橋で、長さ45m・高さ14mの構造を持つことから多くの観光客にとってスリリングな体験を提供しています。由来には諸説あり、平家の落人が作ったとの伝説や、弘法大師が村人のために設計したという話があります。国の重要有形民俗文化財にも指定されており、その歴史的・文化的価値は計り知れません。
楽曲の特徴と制作プロセス
「Kazura Bridge」は、前作に引き続きラッパーのTARO SOUL氏が手掛け、Fergieの「London Bridge」をサンプリングしたビートに乗せ、地域愛にあふれるユーモアを加えた内容となっています。歌詞には地元の生活を切り取ったフレーズも含まれ、観光地のスリルだけでなく、地域の文化や歴史までも感じさせるような仕上がりです。特に「重要有形民俗文化財 君も一度渡るっきゃない」といった表現は、聴く人々に地域への愛を感じさせる力強いメッセージとなっています。
更に、英語のフレーズも盛り込むことで、海外のリスナーに対してもアピールを図り、特に「か かずら橋 You wanna go across?」というラインは印象的で中毒性があります。
地元住民とのつながり
ミュージックビデオは三好市内で撮影されており、観光スポットとしての魅力を余すところなく表現しています。地元の企業や住民も参加しており、そこにはバイクツーリングを通じて三好の文化を発信する「SAMURAI TOURING」のメンバーや、地域の飲食店関係者も登場しています。このように、地域の人々が一体となって発信者となることで、力強く三好市の魅力を世界に届けようとしています。
これからの展望
「Miyoshi DOGGs」は、全6作のリリースを予定しており、地方創生のプロジェクトはさらなる展開が期待されています。「Kazura Bridge」は、三好市と世界をつなぐ架け橋としての役割を果たすとともに、地域文化の魅力を広めるための重要な一歩となるでしょう。
ぜひ、公式YouTubeチャンネルや各種SNSを通じて「Kazura Bridge」を体感し、地方創生の新たな形をご覧ください。