ステラークと真鍋大度が送る新しい身体の探求
オーストラリア・ブリスベンでは、2026年に開催されるワールド・サイエンス・フェスティバルにおいて、ステラークと真鍋大度のコラボレーションによる新作「Recursive Flesh」が発表される。この作品は、二人のアーティストによる身体の再定義を目指した試みであり、特に身体とAI、そして仮想身体との相互作用を深く探求するものとなる。
イベントの概要
公開されるデモンストレーションは、2026年3月24日の午後5時から6時まで、ブリスベンのQUT(クイーンズランド工科大学)内に位置するThe Blockで行われる。入場は無料であり、先着50名まで参加できる。参加者にはステラーク自身がその身体を介して新しい作品の開発プロセスをリアルタイムで体験する機会が提供される。
このデモンストレーションでは、真鍋が設計したシステムの実装を通じて、身体、AI、仮想身体の間に生まれるフィードバック構造が具現化される。このプロジェクトは、変化する現代の身体概念や主体性、そして身体の所在についての深い問いを投げかける内容となっている。また、ステラーク自身の身体を媒体とすることで、これらの問題が単なる理論的な議論に留まらず、実際に体験できるものとして提示される。
さらに広がる関連イベント
加えて、関連する基調講演も行われる予定だ。3月26日には、クイーンズランド州立美術館でサリー・ブランドと共に、ステラークがライブ講演を実施する。この講演は事前申し込み不要であり、先着順で入場が可能だが、定員は50名。さらに、このセッションはCinema Bに中継され、後日YouTubeチャンネルでも公開される予定だ。
それぞれのアーティストについて
ステラークについて
ステラークは、1970年代から活動を続けているパフォーマンスアーティストであり、身体とその拡張をテーマにした多くの作品を手がけてきた。身体の具現化やポストヒューマンのアイデンティティに関する考察を持ち、代表作には「第三の手」や「耳の腕」などがある。彼の作品は、身体の枠組みを超えて新しい視点を提供するものであり、多くの芸術イベントで国際的に評価されている。
真鍋大度について
一方、真鍋大度は音楽家とプログラマの両面を持つアーティストであり、身体とテクノロジーの融合を探求している。彼はライゾマティクスを設立し、様々なアーティストとのコラボレーションを通じて、新しい表現の可能性を切り開いてきた。彼の作品には神経科学の研究を取り入れたものも多く、生命と機械の結びつきがテーマとなっている。
イベント参加の重要性
このようなワークショップやデモンストレーションは、参加者にとって新しい視点を与える貴重な機会である。「Recursive Flesh」を通じて、身体を取り巻く現代の問いに答えを探るこの実験的な試みに、多くの人々が関心を寄せている。
このイベントは、アートとサイエンスが交差する新たな領域を開く一歩ともなり得るだろう。興味がある方は、ぜひ早めの応募をお勧めします。