馬の骨、20周年ライブの興奮を再現
2025年9月、馬の骨はデビュー20周年を迎え、特別なベストアルバムの制作が計画された。それを祝う形で、16年ぶりのライブが実現したのは12月28日、東京のSHIBUYA WWWX。予想以上の熱気に包まれたステージに、多くのファンが集結した。開演前から会場の空気は盛り上がり、期待感が高まる。映画『大いなる西部』の楽曲「Main Title」が流れ、馬の骨のメンバーが登場する瞬間は、まさにドラマチックな幕開けだった。
一夜限りの貴重なステージ
スタートを切ったのは、ロバート・レスター・フォルサムのカバー「My Stove’s On Fire」。メンバーひとりひとりが息を揃え、迫力あるアンサンブルを演出。続く「Fine Play」や「Someday, Somewhere, Somebody」はベストアルバムには収録されていない貴重な楽曲です。このライブでは、思い出の曲のみならず、ファンが待ち望んだ新たなアレンジも披露され、セットリストは期待を超える驚きに満ちていた。
魅力的なアンサンブル
特に「Oh! Oh! Oh!」では、ファンが振り付けを楽しむ姿も見受けられ、会場はさらに活気づく。メンバーはそれぞれの楽器と声で求められるフレーズをしっかりと網羅していくことで、心地よいグルーヴ感と美しいサウンドを作り出した。「PING&PONG」や「クモと蝶」、さらには「Chewing Gum On The Street」へと進むにつれ、ライブはまるで一本の物語のように展開し、聴衆はその世界に引き込まれていく。
ユーモアと音楽の融合
馬の骨の中心である堀込泰行には、音楽とユーモアが見事に融合している。MCでは、リハーサル後に沖山優司の衣装に触れ、「まるでアンディ・ウォーホルのようだ」と紹介。観客はその軽快なトークに笑い、またその独特の発想に引き込まれていた。堀込のMCは、ただの音楽の合間の言葉ではなく、独自のユーモアで観客との距離を縮めていく重要な要素となっていた。
ファンへの感謝の気持ち
エンディングには、「枯れない泉」「最低速度を守れ!」といった名曲が披露され、観客の反応は最高の盛り上がりを見せた。ラストナンバーの「River」では、メロディの美しさが心を満たし、観客はその余韻に浸った。さらに、アンコールの「Let’s get crazy」では、新曲が加わり、音楽の進化を感じさせた。
今後の期待と願い
ライブ終了後、堀込泰行は「またお会いしましょう、いつか」と言葉を残し、その未来に期待を寄せた。20周年という節目を経て、馬の骨がどのような音楽を届けてくれるのか、ファンは心待ちにしている。短い時間に詰まった感動と興奮を思い出しながら、音楽の力を感じた特別な夜だった。
本ライブのセットリストは、各種配信サービスで聴くことができるとあって、ファンの記憶に刻まれた瞬間を再度体験することも可能。しかし、やはりライブという生の体験に勝るものはない。次回の公演が今から楽しみでならない。