京都府亀岡市とノートルダム女学院高等学校
2025年の大阪・関西万博に向けて、京都府亀岡市とノートルダム女学院高等学校が手を組み、斬新な試みで環境問題を伝えるラップを制作しました。8月8日に行われた万博の関西パビリオンで、このラップが初めて披露され、多くの人々の注目を集めました。
ラップ制作の背景
この取り組みは、亀岡市が京都府の呼びかけに応じて出展したもので、出展の中でノートルダム女学院高等学校の生徒たちが主体となり実現しました。市の魅力や施策を伝える役目を担った彼らは、公募で選ばれた4名の3年生です。
彼らは事前の学習を通じて、日本初のレジ袋有料化条例の制定など、亀岡市が先駆者として進めてきた環境政策について深く考えました。「どうすればこのメッセージをより多くの人に伝えられるか?」という問いに対して、最終的に彼らがたどり着いたのは「ラップで表現する」というスタイルでした。
亀岡市内を巡るプロセス
環境問題をテーマにしたラップを制作するために、生徒たちは亀岡市内を実際に巡りました。市が行っている環境政策の現場や美しい自然を肌で感じ、それを歌詞に落とし込みました。彼らの目を通して描かれた亀岡の魅力と環境政策の重要性が、ラップの中に盛り込まれています。
8月8日の万博当日には、そのオリジナルラップの初披露が行われ、リズミカルなパフォーマンスとメッセージ性が見事に融合して、多くの来場者を惹きつけました。
完成したミュージックビデオ
このプロジェクトの集大成として、ミュージックビデオ(MV)が制作されました。MVでは亀岡市を象徴するコースである「保津川下り」や、地元のスポーツ施設であるサンガスタジアム by KYOCERA、さらにはCircular Kameoka Labなどが撮影スポットになっています。各所で撮影された映像は、環境政策のメッセージとともに、彼女たちの新鮮な視点が表現されています。
このMVは、生徒たちが運営するYouTubeチャンネル「+MILEs」で公開されており、さまざまな人々に視聴されることが期待されています。
万博での反響と未来の可能性
万博当日、生徒たちのパフォーマンスは大きな反響を呼びました。多くの来場者が彼らのラップに足を止め、真剣に耳を傾けていました。この取り組みは、亀岡市が未来に向けての交流人口増加と、持続可能な地域づくりのレガシーを築くための第一歩となるでしょう。
今後も、若者たちの柔軟なアイデアを取り入れつつ、亀岡市の魅力を発信し続ける計画です。本プロジェクトは、環境問題をラップという新しい形で伝える取り組みとして、全国に広がることが期待されます。
また、亀岡市ではこのようなプロジェクトが繰り返されることで、次世代の取り組みや活動が生まれ、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。今後の亀岡市の活動に期待が高まります。