音楽ビジネス学ぶ
2025-11-21 13:32:39

音楽業界の未来を感じる青山学院大学ワークショップの様子

音楽業界の未来を感じる青山学院大学ワークショップの様子



ビクターエンタテインメント株式会社が主催する「ビクター社員と音楽ビジネスから著作権を学ぼう」というワークショップが、青山学院大学で開催されました。このプログラムは全学部・全学年の30名の学生を対象とし、音楽ビジネスと著作権を身近な題材から学ぶ貴重な機会を提供しました。

ワークショップの概要


ワークショップでは、音楽ストリーミングやSNSでのBGM使用など、日常生活における音楽の利用を題材にしながら、著作権と音楽ビジネスについての基本的な知識を深めます。講師として登壇したのは、ビクターエンタテインメントの法務・契約を担当する専門家です。著作権の基礎からAIが生成するコンテンツに関する最新情報までを、身近な事例と共に解説しました。

また、同日にビクタースタジオの見学会も行われ、音楽制作の現場を体験することができる特別な機会も用意されていました。

講義の詳細


ワークショップは、ビクターエンタテインメントの経営企画部担当者からの挨拶で始まりました。講義の中で、ライツプランニング部のスタッフが著作権に関する講義を行いました。

前半は、著作物の定義や著作権の発生、保護の仕組み、さらには著作権の種類などについて学びます。参加者は、ロゴや建築物、事実の表記、AIから生成されたコンテンツなど、具体的な例を通し、著作物に該当するものやそうでないものをグループに分かれて考察しました。このアクティビティを通じて、学生たちは著作権の基礎的な概念を身につけることができました。

後半では、具体的な応用として音楽ビジネスの仕組みを解説しました。音楽の制作に関わるアーティスト、作詞家、レーベル、音楽出版社など、各権利者の関係性を中心に、YouTubeやTikTokといったプラットフォームでの収益化の流れを紹介。難解に感じる音楽ビジネスの構造を図にまとめることで、学生たちの理解を助けました。最後には、著作物の保護と利用に関連する「知的創造サイクル」という概念についても言及。著作権は「守られる」だけでなく、「使用される」ことで新たな価値を生むことを強調しました。

質疑応答では、音楽著作権のみならず、音源の扱いや音楽ビジネスの現状に至るまで、多彩な質問が寄せられ、参加者の旺盛な関心が伺えました。アンケートには「著作物の定義に驚いた」や「難しいと思っていた著作権が身近に感じられた」との感想が寄せられ、充実した学びの場となったことが確認されました。

ビクタースタジオの見学


ワークショップの一環として実施されたビクタースタジオ見学会では、日本の音楽の歴史を感じられる貴重な施設を訪れました。ビクタースタジオは1940年に設立され、長年にわたり多くの楽曲制作に関与してきました。専門のエンジニアが参加者を案内し、録音やミキシングどう行われるのか、実際のプロセスについて詳しく説明しました。

参加者は、自分の声を録音したり、プロ仕様の楽器を試奏したりと、参加型の体験を通じて音楽制作を肌で感じることができました。「音楽が実際に手間をかけて作られていることを実感した」との感想があったように、参加者は音楽制作の舞台裏を深く理解しました。

このワークショップとスタジオ見学は、音楽著作権やビジネスモデルの学びにリアリティを与え、音楽が生まれる過程を体感する絶好の機会となりました。今後もビクターエンタテインメントは教育機関との連携を深め、音楽文化の発展に寄与する取り組みを続ける計画です。


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