神奈川県民ホールが音楽の近未来を探る
神奈川県民ホールがこの秋、注目すべき新シリーズ『Featuring Future シリーズ』を始動させます。このシリーズは、音楽の近未来をテーマにし、特に「AI(人工知能)と現代の音楽について」に焦点を当てています。日本の音楽シーンにおいて、神奈川県民ホールは半世紀以上にわたり、数々の斬新な公演とプロジェクトを手掛けてきました。この秋の新たな試みも、今までの歴史を踏まえた上での進化を目指しています。
シンポジウムで考えるAIと音楽
このシリーズの第1回目では、音楽におけるAIの可能性を探るシンポジウムが行われます。プロデューサーの沼野雄司を筆頭に、多彩な専門家たちが参加します。AIを使った音楽制作は、今や楽譜が読めない人でも容易に音楽を生み出す手段として浸透しています。シンポジウムでは、AIを活用する作曲家たちがどのようにこの技術を捉え、作品に取り入れているのかについて議論されます。
登壇するのは、安藤大地や徳井直生、センセーショナルな現代美術家中ザワヒデキなど、各分野において権威あるメンバーです。安藤大地は対話型遺伝的プログラムを用いた音楽制作を紹介し、徳井直生はAIを取り入れたDJ活動や音楽制作に関する経験を語ります。中ザワはAIによる作品制作を通じて、視覚芸術と音楽の融合を試みます。
この前半部分のシンポジウムでは、AIがもたらす便利さだけでなく、その影響や問題点にも触れることで、聴衆と共に音楽とAIの関係性を深化させていくことが求められます。
コンサートでの新曲発表
シンポジウムに続く後半には、AIをテーマにした新作を発表するコンサートが行われます。ここで新たに委嘱された三人の作曲家、柴山真太朗、坂東祐大、向井響による作品が、才能あふれる若手演奏家たちによって世界初演されます。各作曲家は異なる視点からAIをテーマにした作品を作り上げ、聴衆に新しい音楽的体験を提供します。柴山はその音楽制作を通じて新たな共生の可能性を探り、坂東は立体音響の技術を活かした音楽制作を行います。また、向井は、国際的な研究機関IRCAMにて研究を重ねた成果を生かした作品を披露します。
このように、シンポジウムとコンサートを通じて、神奈川県民ホールは音楽の近未来に新たな視座を与える試みを行います。この革新的なイベントにより、現代音楽の可能性が探求され、聴衆にとっても新たな発見となることでしょう。これからの音楽体験を共に楽しみ、未来への扉を開くこの機会をお見逃しなく。
公演概要
- - 公演名: Featuring Future シリーズ Vol. 1 - 21.5世紀の音楽 - 「AIと現代の音楽について」
- - 日時: 2026年9月26日(土)14:00開演(13:30開場)
- - 会場: 横浜市港北区民文化センター ミズキーホール(新綱島駅直結)
- - 料金: 一般 3,500円、U24(24歳以下)1,500円
全席指定、未就学児の入場不可。
この公演に関する情報は公式ウェブサイトやSNSで随時更新されていますので、チェックしておくことをおすすめします。