ドラマ『火星の女王』の壮大なサウンドトラック発表
2025年12月13日、NHKの新たなSFドラマ『火星の女王』が放送されることが決定し、そのオリジナルサウンドトラックの収録曲が発表されました。この作品は、NHK放送100年を記念した「宇宙・未来プロジェクト」の一環として製作され、台湾出身の女優スリ・リンと人気俳優菅田将暉が共演することでも話題となっています。原作は直木賞作家の小川哲、脚本を吉田玲子が手がけています。
魅力的な音楽家たちの協力
本ドラマの劇中音楽は、音楽家の坂東祐大とyuma yamaguchiによって全編フィルムスコアリングで作曲されました。彼らの音楽は、未知の惑星に息づく人々のドラマを、Ensemble FOVEによる壮大なオーケストラとシンセサウンドで表現しています。このサウンドトラックには、主題歌や劇中音楽を含む全24曲が収録されることが決まっており、作品の世界観を一層深める内容になっています。
特に注目すべきは、火星開拓初期に登場する互助組織「コクーン」の創設者エマ役を演じる女性シンガーUAの「エマの歌」が特別収録されることです。この楽曲は詩人・文月悠光によって作詞され、エマの包容力と未来への希望を表現しています。UAの独自の歌声が、作品の感情に深みを与えています。
主題歌や先行配信も注目
また、主題歌「記憶と引力」は、日本のオリジナル音楽グループ『ディスク・マイナーズ』のシンガーソングライター君島大空が歌唱し、これも文月悠光が作詞を担当しています。この楽曲は、物語の情感を繊細に映し出し、坂東、yuma、君島が共作したことで、疾走感に満ちた作品に仕上がっています。さらに現代ジャズ界のドラマー、石若駿も演奏に参加しており、聴きごたえ抜群です。
初回放送の前日には、主題歌「記憶と引力」と「You are My Sunshine」の2曲が先行配信され、作中で使用されていないカバー曲「Why Can't We Be Friends?」や「Have You Ever Seen the Rain?」も収録されています。このリリースにより、早くも作品への期待が高まっています。
制作チームからのコメント
君島大空は、今回の共作が極自然な形で進んだと振り返り、坂東、yuma、文月の存在が制作をオープンにしてくれたと感謝しています。坂東もコライトの過程が楽しく有意義だったとし、作品の中毒性を感じていることを述べています。yumaは素晴らしい音楽家との共作が楽しい体験だったとし、特別な一曲になったと自信を示しました。文月も歌詞の制作においてドラマに寄り添った形で貢献できたことに喜びを感じています。
まとめ
ドラマ『火星の女王』は、音楽とストーリーが見事に融合したエンターテインメントを提供します。音楽を通じて、SFの世界観を楽しむことができる貴重な機会です。初回放送を心待ちにしながら、サウンドトラックの発売を楽しみにしたいところです。今後の展開に注目が集まります。