小泉今日子 全国ツアーで実現した環境配慮型ライブの全貌
小泉今日子さんが2024年に開催する全国ツアー「TOUR 2024 BALLAD CLASSICS」では、注目すべき取り組みとして、会場やスタッフの移動に伴う二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにするプロジェクトが実施されます。この取り組みは、株式会社UPDATERの協賛により実現し、環境への配慮がなされています。
サステナブルな取り組みの詳細
このプロジェクトでは、ツアー運営に伴う主なCO2排出量を算出し、その結果約120t-CO2に相当する排出量を、J-クレジットを利用して実質ゼロにしました。この量は、一年間で平均的な家庭40世帯が排出する量に匹敵します。
具体的には、以下の要素が対象となりました:
- - 会場の電力使用(約23t-CO2に相当)
- - 出演者・スタッフの移動(約45t-CO2に相当)
- - 宿泊(約27t-CO2に相当)
- - 機材の運搬(約20t-CO2に相当)
これらのCO2排出量をカーボンオフセットによって実質ゼロにすることは、地球温暖化への影響を軽減するための重要な措置です。
J-クレジットの仕組みと役割
J-クレジットとは、企業や自治体が省エネや森林管理等の取り組みで削減したCO2量を国が認証する仕組みです。これは経済産業省、環境省、農林水産省などが関与し、国全体の脱炭素活動を支える役割を果たしています。今回のプロジェクトでも、このJ-クレジットを利用してCO2排出のオフセットを行いました。
使用されるクレジットの具体例として、全国各家庭の太陽光発電設備の導入から得たCO2削減量や、愛媛県の繊維工場でのボイラー更新による排出削減が挙げられます。
環境への配慮だけでなく、地域貢献も
このプロジェクトの一環として、J-クレジット・プロバイダーから取得した証明書は、障がい者自立支援施設への寄付にもつながる仕組みとなっています。証明書発行のたびに3000円が障がい者施設に支援されるため、環境保護と地域社会の支援が同時に行われることになります。
ツアー情報と参加メンバー
「TOUR 2024 BALLAD CLASSICS」は10月26日の神奈川公演からスタートし、12月21日まで全国16都市で行われます。小泉今日子の他にも多彩なメンバーが参加し、観客に特別な経験を提供します。メンバーには、バンドマスター の上田ケンジやギタリストの松岡モトキ、ドラムを担当する松原“マツキチ”寛などが名を連ねます。
ライブはただ楽しむだけでなく、参加者が地球や地域コミュニティに対しても影響を与える重要なイベントと言えるでしょう。音楽の力を通じて、環境保護に貢献し、さらに地域社会をもサポートする小泉今日子さんの活動は、多くの人々に感動と勇気を与えています。
結論
小泉今日子さんの全国ツアーは、エンターテイメントの枠を超えた重要なメッセージを届けています。環境問題や地域貢献に真摯に向き合う姿勢は、今後のイベントやアーティストの新しいモデルともなり得るでしょう。私たちも、このサステナブルな取り組みを見守り、参加していくことが求められています。