「みえるアナウンス」
2025-07-15 14:40:27

JR東日本が提供する多言語アナウンスサービス「みえるアナウンス」

JR東日本が導入する「みえるアナウンス」



2023年8月1日、JR東日本が新しい多言語アナウンスサービス「みえるアナウンス」を試行導入しました。この技術は、ヤマハ株式会社が開発し提唱している音のユニバーサルデザイン「SoundUD」に基づいており、聴覚障がいのある方や外国人旅行者を含む多様なお客様に向けたものです。

新サービスの概要



「みえるアナウンス」は、駅構内でのアナウンスをテキストに変換し、お客様の個々のスマートフォンに表示するという画期的なサービスです。利用者は専用アプリをダウンロードすることなく、駅係員が使用する「おもてなしガイド for Biz」というタブレットやスマートフォンからのアナウンスが、リアルタイムでテキスト化されます。このシステムは、日本語をはじめとする4言語(英語、中国語、韓国語)に対応しています。

今回の試行導入は、聴覚に障がいのある消費者や訪日外国人が、多様な言語情報をもって駅を安心して利用できる環境を提供することを目的としています。

試行導入駅



試行導入の対象となる12駅は、浜松町、渋谷、赤羽、上野、秋葉原、鎌倉、平塚、国立、千葉、新木場、長野(新幹線改札内のみ)、東京駅です。これらの駅は、訪日旅行者の利用が多かったり、2025年に開催される「東京2025デフリンピック」の接続駅として選ばれています。試行期間は2025年8月1日から2026年3月末まで予定されています。

駅係員のコメント



この新しい取り組みについて、JR東日本のサービス品質改革部長である丹羽健氏は、「駅放送をより分かりやすくしてほしい」という多くのお客様からの声に応え、情報を視覚的に伝える新手法「みえるアナウンス」を導入したとコメントしています。特に、「東京2025デフリンピック」の開催を迎える中、誰もが安心して駅を利用できる環境が求められていることを強調しました。

今後の展望



「みえるアナウンス」のさらなる機能拡充も計画されています。今後は駅係員が放送する内容を自由にカスタマイズしたり、リアルタイムでの肉声アナウンスをテキスト化する機能を追加することを目指しており、利用者にとってより快適なサービスを提供できるような取り組みが行われていく予定です。

音のユニバーサルデザイン(SoundUD)とは



SoundUDは、ヤマハが提唱する音のユニバーサルデザインの実現を目指す取り組みで、370以上の企業や団体が参加して共同で開発した技術です。この技術により、音のある空間で特定の情報をスムーズに提供できます。公式サイトは こちら です。

「みえるアナウンス」は、全国の駅での使用を目指し、今後もJR東日本とヤマハが連携して取り組む予定です。これにより、より多くのお客様が安心して利用できる駅環境の実現が期待されます。


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