音楽で文化を越えるコンサート「Harmony Beyond Borders」が全国へ拡大
鳴門教育大学が始動した訪問型コンサートプロジェクト「Harmony Beyond Borders」は、音楽の力を通じて国境や文化の壁を取り払う新たな挑戦です。このプロジェクトは、同大学の研究室「KUSAKA LAB」に所属する9ヵ国から集まった18名の留学生と日本の学生たち、さらに音楽科教育コースの生徒たちとのコラボレーションによって実現しました。多彩なバックグラウンドを持つ参加者が共に音楽を通じて交流し、理解を深め合うことを目的としています。
プロジェクトの概要
第1回コンサートは2025年7月に徳島県の藍住町で開催され、59名が参加しました。参加者の声からは「心から楽しむことができた」といった感想が寄せられ、この取り組みが成功を収めたことを示しています。そこで、さらに多くの地域で同じような体験を提供するため、クラウドファンディングが開始されました。目標金額は150万円で、募集期間は2025年10月1日から12月15日までとなっています。集めた資金は、全国各地でのコンサート開催に必要な交通費や会場費、広報費に充てられます。
音楽の力で共生を育む
「Harmony Beyond Borders」では、音楽を共通の言語として利用し、国籍・文化・世代・専門性などの違いを越えた新たな繋がりを深めることを目指しています。独自のアプローチとして、参加者が観客であるだけでなく、共演者となり、全員で創り上げる体験型のイベントを構築しています。舞台と客席の境界をなくし、観客が一緒に歌ったりリズムを刻んだりすることで、より深いコミュニケーションが生まれます。音楽という体験を通じて、観客同士や参加者は新たな絆を結び、共生社会への第一歩を踏み出すことができます。
教育と音楽の融合
今回のプロジェクトは、数学教育や国際教育を専門とする日下智志准教授の研究室と音楽教育を専門とする学生たちの協力によって生まれたものです。これにより、異なる分野の知識やスキルが結集し、教育と芸術が交わる新しい学びの場を提供しています。これは全国的にも珍しい取り組みであり、教育大学ならではの魅力を生かした活動といえるでしょう。
未来に向けた展望
第1回コンサートの成果を踏まえ、今後はさらに多様な地域でこのプロジェクトを展開しようと考えています。外国人居住者が増加している地域や過疎化が進む地域に、音楽を通じた出会いの場を提供し、地域の活性化を図っていきたいと願っています。「Harmony Beyond Borders」が生む出会いや感動の瞬間は、音楽を介して国際理解や共生社会の未来を育む礎となるはずです。
クラウドファンディングの詳細
このプロジェクトに興味をお持ちの方はぜひ支援をお願いいたします。クラウドファンディングのページは
こちらからアクセスできます。支援をいただいた方には、メンバーからの感謝のメッセージやコンサートパンフレットへのお名前掲載といった特典をご用意しております。
プロジェクトを推進する日下智志准教授は、「音楽は人々の心をつなぎ、異なるバックグラウンドを持つ人々が親しむことができる力を持っています。このプロジェクトを通じて、新たなつながりが生まれることを願っています。皆様の温かいご支援を心よりお願い申し上げます」とコメントしています。
「Harmony Beyond Borders」は、未来に向けた新しい音楽の形を現実のものとし、地域と世界をつなぐ架け橋となることを目指しています。あなたもこの挑戦に参加し、心と心を響き合わせる場を創造する一員になりませんか?