フランス発の音楽ストリーミングサービス、Qobuz(コバズ)が2025年の年次総括を発表し、その成長の勢いと新たな透明性の基準を示しています。独立系サービスとしての特異なアプローチにより、Qobuzは過去最大規模の成長を遂げることとなりました。特に欧州、北米、アジアの主要市場において、その影響力を増していることが特徴です。
世界の音楽市場の拡大
音楽ストリーミング市場は、ここ数年で二桁の成長を続け、2024年には世界の利用者数が759億人に達する見込みです。Goldman Sachsの報告によれば、2030年には利用者数が13億人を超えると予測されています。このような成長は、音楽業界全体にとって重要なトレンドとなっており、主要レーベルにとっても最も重要な収益源とされています。
2025年のQobuzの成果
1. 透明性の実現
Qobuzは2025年に“ストリーミング平均ロイヤリティ額”(1再生あたり約2.90円)を業界で初めて公開。これにより、音楽ストリーミングの透明性に関する国際的な議論をリードし、アーティストへの還元の新しい基準を打ち立てました。
2. 人によるキュレーションの強化
Qobuzは、専門のミュージックチームによるプレイリストの選定や記事コンテンツの制作を強化し、それにより新規ユーザーの獲得を大きく後押ししました。これにより、数万点以上のプレイリストや独自の記事が高い評価を得ています。
3. ストリーミング体験の向上
2025年にQobuzは多くの技術的なアップデートを行い、ストリーミング体験を大きく向上させました。新機能「Qobuz Connect」により、アプリから直接対応デバイスへストリーミングできるようになり、日本のVGP 2025「企画賞」を受賞しました。また、DenonとMarantz製品で利用されるマルチルームシステムHEOSへの正式な対応も行い、ハイエンドオーディオユーザーの利便性を向上させました。さらに、ミュージックチームによる人的キュレーションとアルゴリズムを駆使したディスカバリー・ページが刷新され、ユーザーに新たな音楽との出会いを提供しています。
2026年に向けた展望
Qobuzは、今後も透明性、公正なアーティスト還元、高音質を兼ね備えた高い音楽体験の提供を目指し、2026年以降も革新的なサービスを進化させていく構えです。彼らは文化的価値の高い音楽エコシステムの構築を目指し、持続可能なモデルの実現に向けて努力を続けています。
Qobuzの概要
Qobuzは2007年に設立され、高音質のストリーミングの先駆者としての地位を確立しており、現在では26カ国でサービスを展開しています。1億曲以上のロスレス音源を提供しており、特にオリジナル録音を重視した独自のアプローチが評価されています。また、音楽を愛するすべての人々に対して真に価値ある体験を提供することを目的としています。
公式サイトは
Qobuz で、さらに詳しい情報やサービスについてはこちらをご覧ください。
Qobuzはこれからも、自らの理念とともに音楽の未来を切り開いていくことでしょう。音楽の楽しさを再定義し、多くのリスナーに新たな体験を提供しています。