高橋幸宏の音楽遍歴を語る『僕の私的音楽史』
2025年8月6日、音楽家高橋幸宏の音楽遍歴が詰まった『僕の私的音楽史』が河出文庫より発売されます。この本は、彼が音楽作家として、また一人のリスナーとしての体験を語る貴重なガイドブックです。
音楽がもたらす喜び
高橋幸宏は、音楽制作の楽しさだけでなく、作品を受け取る喜びについても語ります。「作品に自分の気持ちが同調できたときの喜びは、代え難いものがあります」と彼は述べました。このような経験は作り手と受け手の間で共有される独自の宇宙が存在することを示唆しています。
文庫版の特長
本書は、2012年に出版された『心に訊く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック』の文庫版として、新しい書き下ろしや解説を追加した大幅に内容を拡充したものです。特に注目すべきは、尊敬する音楽評論家・天辰保文による9000字の文庫版書き下ろしであり、高橋の音楽活動の10年間を彼の視点で深く掘り下げています。
音楽の巨星たち、ビートルズや天才バカラック、ニール・ヤングについての描写は、彼自身の音楽活動についてもリンクします。そして、YMO「ライディーン」の製作エピソードも紹介されており、楽曲がどのように創造されたのかを知ることができます。
特別なエピソード
さらに、2018年の知名度アップを図るための「WORLD HAPPINESS」ライブ音源パッケージ化やYMOの秘蔵ライブ映像が配信されるなど、高橋の音楽がいかにして今も尚影響を与え続けているかが窺えます。彼は今なお圧倒的存在感を持ち、音楽シーンでの存在は揺るがないものです。
カバー写真の秘密
本書のカバー写真は、高橋自身が2018年にイギリスのブライトンで撮影したもので、YMOのメンバーとしての最後のステージを共にした貴重な瞬間を捉えています。この写真には、彼自身の音楽家としての遍歴が凝縮されています。
解説と新たな視点
作業を手伝った鈴木慶一による解説では、彼らの音楽体験や感性についても触れられ、音楽家高橋幸宏の魅力をさらに引き出しています。彼の作品や活動についての視点は、読者に新しい理解と感動を提供します。
まとめ
『僕の私的音楽史』は高橋幸宏の音楽遍歴を知るための貴重な一冊です。音楽の楽しさや喜びを再確認させてくれるこのガイドブックは、音楽ファンにとって見逃せないアイテムとなっています。ぜひ手に取って、彼の音楽の旅を体験してみてください。