ジャズとダンス展
2025-04-22 14:54:47

関西大学博物館で歴史を感じる特別展「ジャズとダンスのニッポン」を開催

関西大学博物館春季特別展「ジャズとダンスのニッポン」



関西大学博物館では、2025年4月1日から5月31日まで、春の特別展「ジャズとダンスのニッポン」が開催されています。この展覧会は、社会学部の永井良和教授の貴重な研究成果を踏まえ、日本におけるジャズとダンスの歴史を多角的に紹介する内容となっています。展示では、様々な資料や写真を通じて、ジャズとダンスの伝播がいかにして日本の文化に影響を与えたのかを詳しく探求します。

文化の広がりを伝える



特に注目したいのは、ダンスホール文化の重要性です。大正時代に登場したダンスホールは、新たな音楽やダンスに出会うための場所として注目され、西洋文化を日本に広める一翼を担いました。展覧会では、日本におけるポピュラー音楽の発展、特にジャズの普及におけるダンスホールや社交ダンスの役割に光を当て、京阪神地域での流行文化の形成についても触れています。また、大阪市内の初期ダンスホールの設計図や、1920年の中之島公会堂におけるジャズ演奏会の会員章など、貴重な資料が展示されることからも、この分野の歴史に興味が引かれることでしょう。

資料と視覚の体験



展示される資料の中には、大正期のダンス雑誌や楽譜、さらにはダンサーに招待するためのチケットなど、多岐にわたる魅力的なアイテムが揃っています。来場者は、これらの資料を通して当時の社交ダンスのスタイルや文化の変遷を体験することができ、その風景を鮮明に思い描くことができるでしょう。特に興味深いのは、和洋折衷の初期の社交ダンススタイルを示した1922年の絵葉書や、そのダンスに特化した草履が販売された経緯です。

永井良和教授の講演会



さらに、4月26日(土)14時からは永井教授による記念講演会も実施されます。会場は関西大学博物館で、参加は無料ですが、定員は先着100名となっています。この講演会では、展示内容に関連する深化した理解を得ることができる貴重な機会です。興味のある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

特色ある展覧会



特別展「ジャズとダンスのニッポン」の開催にあたって、永井教授の著書『ジャズとダンスのニッポン』も展示されます。この書籍は、徹底的な調査に基づき、黎明期のダンスや音楽を精緻に描き出しているとの評価を受け、第37回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の著作出版物賞を受賞しました。文化的な意義が高いこの特別展に寄与しているので、ぜひ観覧する価値があります。

北村兼子さんの取材活動



また、展示には歴史的な視点を加える北村兼子さんの取材記事も含まれています。彼女は関西大学初の女子学生として、当時流行していたダンスホールを取材し、そのリポートが今回の展覧会に特別に展示されます。北村さんの活動を知ることで、より多面的な視野でジャズとダンスの歴史を理解する手助けとなることでしょう。

展覧会概要



  • - 会期: 2025年4月1日(火)~5月31日(土)10:00~16:00(休館日: 日曜・祝日)
  • - 入場料: 無料
  • - 講演会日時: 4月26日(土)14:00~15:30(開場13:30)
  • - 講師: 永井良和教授
  • - 会場: 関西大学博物館

今回の特別展は、ジャズとダンスの歴史を知るだけではなく、その文化の広がりや影響を多角的に学ぶ貴重な機会です。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。


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