GretschとAbbey Roadスタジオのコラボギターが11月に発売決定

GretschとAbbey Road Studiosが仕掛ける新たな音楽の可能性

2025年11月20日、音楽シーンの注目を集める新作ギターが登場します。それは、GretschとAbbey Road Studiosが共同開発した『Limited Edition Abbey Road Studiomatic™』です。このギターは、両者が長年培ってきた音楽文化を反映した、まさに“録音のために設計された”一本となっています。

進化する音楽技術

本モデルの最大の特徴は、Abbey Roadの歴史的な録音技術をギターのシグナルパスに組み込んだ初の試みです。特に53年前に開発された「RS 97 Rumble Filter」をインスパイアにした内蔵回路が、更なる音質の向上を実現しています。これにより、複雑なアレンジの中でも、その明瞭さを保ちながら温かみのあるトーンを届けます。ギタリストは、自宅やライブ会場、スタジオなど、様々な環境でAbbey Roadの音質を再現することができるのです。

限定版の特別性

この特別なギターは、Abbey Road Studiosから新しいRecording Studio（RS）番号「RS 201」が付与されており、これは伝説的な“RSナンバー”が楽器に与えられた初めてのケースです。この数字は、このモデルが単なるギターではなく、音楽技術の最前線を代表する作品であることを示しています。

Gretschは、1883年に設立され、以来多くの著名アーティストに愛されてきたブランドです。The Beatlesのジョージ・ハリスンをはじめ、AC/DCのマルコム・ヤングや、最近ではboygenius、Portugal. The Manのジョン・ガーリーなど、多くの伝説的なギタリストたちによってその名は広まっています。Abbey Road Studiosも負けじと、多様なアーティストと共に音楽の未来を創ってきました。Kate Bush、エイミー・ワインハウス、Oasisといった名だたるアーティストも、このスタジオの歴史の一部です。

音質と革新のハイライト

『Limited Edition Abbey Road Studiomatic™』は、薄型のホロウボディを採用し、低域・中低域の濁りを抑えながらもクリアなサウンドを実現しています。また、フィルター付きのFilter’Tronピックアップが搭載されており、レコーディング環境に特化した設計になっています。これにより、プレイヤーは不要な低域を簡単にコントロールし、すぐにプロ並みのトーンを作り出すことが可能です。

このギターは、ただの楽器ではありません。アーティストやプロデューサーが自身の音を明確に形づくるためのツールとして位置づけられています。この新たなモデルは、次世代のクリエイターたちに、創造力を引き出し、音楽制作の幅を広げるメッセージを届けているのです。

開発の裏側

このプロジェクトの背後には、GretschとAbbey Road Studiosの技術者たちの緊密なコラボレーションがあります。両者のチームが集まり、ギターのパーツをやり取りしながら、何度も改良を重ね、究極のギターを作り上げました。その模様は、Gretsch公式YouTubeチャンネルにて公開されています。

2025年11月20日の発売を心待ちにしつつ、限定モデル『Limited Edition Abbey Road Studiomatic™』がもたらす音楽の可能性に期待が寄せられています。国内のGretsch正規取扱店にて、253,000円（税込）で販売予定です。ぜひ、その耳で味わってみてください。