博報堂の新プロジェクト「HASSO SOUND」が発想を刺激するサウンドを提供開始

博報堂の「Humanity Lab」が新サウンドを提供

最近、株式会社博報堂が立ち上げた「Humanity Lab」が、聴覚を駆使してクリエイティビティを高める新しいサウンド、\(HASSO SOUND\)を開発し、提供を開始しました。このプロジェクトは、聴覚がどのように人の発想を助けるかを研究し、その成果を具体的な形で提供するものです。

プロジェクトの背景

「Humanity Lab」は、以前の「Human X」というプロジェクトを進化させたもので、五感を超えた多様な感覚の研究に取り組んでいます。その理念は、感覚が人々の発想を進化させ、生活者が心豊かに過ごせるような商品や体験を創出することにあります。最近の研究では、特に聴覚にフォーカスを当てた新たなサウンドの開発が行われ、実際に人々のクリエイティブな思考にどのように寄与するのかが探求されています。

HASSO SOUNDの特徴

HASSO SOUNDは、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授との共同研究の成果で、ミラーニューロンの特性を利用した製品です。このサウンドは、発散的思考を促進する「Unleash Thinking - 発散 SOUND -」、集中力を高める「Focus Thinking - 集中 SOUND -」、そしてその両者を統合した「Hasso Life - 発散 & 集中 SOUND -」の3つのトラックから構成されています。これにより、ビジネスや学習、創造的な活動において、効果的にアイデアを生み出す手助けをすることが狙いです。

聴覚による効果の検証

新サウンドの効果を検証するために、一連の実験が実施されました。「発散SOUND」と「集中SOUND」を聴きながら、それぞれのテストを行った結果、サウンドが存在する場合には、発想力や集中力が有意に向上したことが確認されました。参加者からは、「音があることで発想が広がった」「集中して物事に取り組むことができた」というポジティブなフィードバックが寄せられました。これは、HASSO SOUNDが人々の創造的プロセスをサポートする強力なツールであることを示しています。

未来に向けた展望

博報堂は今後も、生活者を基盤にした多様な研究やサービスの開発に力を入れ、より良い生活を提案していく考えです。「HASSO SOUND」を通じて、確実に人々の心や感覚に働きかける新しい体験を提供し続けるでしょう。また、今後は新しい商品やサービスの開発などにもつながり、生活者発想から生まれるさまざまな可能性を模索していくことが期待されます。