カラオケ市場回復!
2025-03-27 10:54:15

コロナ禍からの復活!2024年カラオケ市場は3200億円に拡大する見込み

コロナ禍により大打撃を受けたカラオケ業界が、ようやくV字回復の兆しを見せています。株式会社帝国データバンクの調査によれば、2024年度にはカラオケ市場が3200億円に達する見込みとのことです。これはコロナ前の規模に近づくもので、すでに2021年度の1740億円からの大幅な回復を示しています。

この回復の背景には、都市部での忘新年会や宴会需要の復活があるほか、訪日客の増加も寄与しています。特に、郊外のカラオケ店では、ファミリー層の利用が増えているため、各社とも好調な業績を上げているのです。事実、大手のカラオケルームでは、新規出店や設備の更新を行い、この需要を捉えるべく進化を遂げている様子が伺えます。

さらに、「歌わないカラオケ」の人気が高まっている点にも注目です。これは、歌唱以外の目的でカラオケ個室を利用するもので、Wi-Fiや大画面設備を利用してオンライン会議やイベントの鑑賞を行うニーズが広がっています。特に、アイドルのイベントやコンサートDVDの鑑賞を目的にした「推し活」ユーザーが急増しているのがこのトレンドの根底にあります。これに応じて、高性能な音響設備や専用ルームの導入が進み、結果として客単価を引き上げる成功例も目立っているのです。

とはいえ、業界全体を通しては、依然として厳しい側面もあります。物価高や人件費の上昇、そして都市間競争が激化しているため、利益面での苦境が続いている企業も少なくありません。特に飲食メニューの材料費や人材不足が店舗運営に影響を与えています。このような背景を踏まえると、今後の展開は予測が難しい部分もあります。

2025年度のカラオケ市場は、宴会需要の回復が続くことから、さらに規模を拡大する可能性があります。大手が着実に出店を続けている一方で、業界は「歌うだけの場所」から脱却し、より多様なユーザー層をターゲットにしたサービスの展開が求められるでしょう。今後のカラオケ業界は、利用者にどのような新たな価値を提供できるかが、業績に直結すると考えられます。エンターテインメントの新しい形を追い求める中、カラオケの未来は明るいものになるかもしれません。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 推し活 カラオケ市場 宴会需要

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。