小学生の音楽事情:Mrs. GREEN APPLEがトップに
株式会社小学館が発表した調査によれば、2025年5月号の『コロコロコミック』で行われた「好きなアーティスト」ランキングにおいて、なんと
Mrs. GREEN APPLEが堂々の1位を獲得しました。2位にはYOASOBI、3位にはCreepy Nuts、ONE OK ROCK、SEKAI NO OWARIが続く結果となり、若い世代の音楽のトレンドが鮮明に浮かび上がっています。
一方、6位には長い間日本の音楽シーンを彩ってきたB'zとL'Arc-en-Ciel、そして9位にはビートルズがランクインしており、世代を超えた音楽の愛され方も垣間見えます。こうした結果は、音楽を通じた楽しみ方が子供たちの間で多様化していることを示唆しています。
音楽を通じた習い事のトレンド
好きなアーティストの影響は、音楽系の習い事にも反映されているようです。調査によれば、現在習っている楽器のトップは61.6%が「なし」と答えましたが、ピアノ (18.5%), ギター (2.5%)、ドラム (1.8%)が続いています。また、今後習いたい楽器の1位には「ドラム」が27.6%を占め、続いて「ギター」が25.7%と、若者のバンド活動への興味が高まっている兆しがうかがえます。
バンド演奏への憧れから、「自分も挑戦してみたい」と思う子供が多いのかもしれませんね。テレビやYouTubeで見るパフォーマンスに心を動かされている様子が伺えます。音楽が生活の一部になっている今の子供たちにとって、楽器演奏は身近な夢なのかもしれません。
サブスクとSNSの影響
また、家庭での音楽環境の向上も関わっています。調査結果によると、家庭のサブスク利用率は驚くべき高割合で、56.6%が「Amazon Prime」や音楽配信サービスを利用しています。この調査では、YouTube Premium割合も20.1%と、音楽の視聴が家庭内で非常に盛んであることがうかがえます。
一方で、小学生の43.1%が自身のSNSアカウントを持っていないことに対して、持っていると答える割合はわずか0.1%未満という現実も明らかに。SNSの利用は全体から見ると限られており、音楽体験の主な場はやはり家庭環境やサブスクリプションサービスに依存しているといえるでしょう。
小学生と音楽の未来
今回の調査を通じて、小学生の音楽体験の入り口は、サブスクリプション文化と共同体験に根差していることが明確に示されました。特に、Mrs. GREEN APPLEの人気の裏には、Amazon Primeなどで楽曲が日常的に流れている「耳馴染み」の効果が影響していると言われています。また、レジェンドミュージシャンが今なお評価されている背景に、ファミリーインフルエンスが関与していることも伺えます。
これからの音楽文化は、こうした家庭環境を通じて育まれ、親子で音楽を楽しむことで次世代へと受け継がれていくことでしょう。コロコロコミック研究所では、このような音楽体験を大切にしながら、さらなる企画展開を行っていく予定です。音楽を愛する全ての子供たちに役立つ情報を今後も提供していきたいと考えています。
まとめ
小学生が選んだ「好きなアーティスト」ランキングは、音楽の多様性を示すと同時に、家庭で音楽を楽しむことがそのまま音楽教育にもつながる重要な要素といえるでしょう。アンケート結果は、これからの時代を生きる彼らにとって、どんな音楽が響くのか、ますます楽しみです。