WHO SHOT SCOTTが新EP『BRAIN (SIDE B)』をリリース
ニュージーランド・オークランドを拠点に活動するアーティスト、WHO SHOT SCOTT(フー・ショット・スコット)が、最新のEP『BRAIN (SIDE B)』を発表しました。このEPは、パンクとヒップホップの境界を大胆に超え、アナーキーなエネルギーが感じられる作品です。セルフプロデュースによるこの音源は、音楽業界の圧力に対する反発として、反資本主義的なテーマと個々の本音を反映した楽曲から構成されています。
WHO SHOT SCOTTは、この新作について次のように語っています。
「このEPを制作したのは、音楽業界による同調圧力に対抗するためです。私が目指したのは、人々を不快にさせるような作品を作ること。そうすることで、なぜ群れに従う必要があるのかを考え直してほしかったのです。」
彼の音楽は、バスキアやデヴィッド・リンチといったアーティストの影響を色濃く受けており、その作品への情熱は食事に例えられるほどです。「人体は食べたもので出来ている」との言葉通り、彼は様々なアートを吸収し、彼自身の音楽を作り上げました。
アートと音楽の融合
『BRAIN (SIDE B)』では、賞を受賞したコラボレーター、コナー・プリチャードが制作した映像ともマッチしています。このEPに込められたメッセージを強化する映像体験が、聴く人の心をつかみます。抽象的で妥協のないビジュアルが、彼の理念「体制をぶっ壊せ」を強く表現しています。
漠然とした混沌を描くサウンドが、彼の個性を色濃く表しています。この作品は、アーティストとしてのWHO SHOT SCOTTの地位をさらに確かなものにするでしょう。彼は、恐れを知らない革新者としての道を歩んでおり、音楽シーンに新たな風を送り込んでいます。
来日公演の予定
また、WHO SHOT SCOTTは4月に日本に来る予定で、吉祥寺で開催される国際音楽ショーケース『MUSIC BRIDGE TOKYO』などに出演します。その他、横浜や立川での公演も予定されており、注目が集まっています。この機会に、彼の音楽に触れるチャンスは貴重です。
WHO SHOT SCOTTの経歴
WHO SHOT SCOTT、本名Zaidoon Nasir(ゼイドゥーン・ナサー)は、幼少期にイラクからニュージーランドへ移住し、その二重のアイデンティティが音楽に深く影響しています。過去にはデュオ、Times x Twoとして活動した後、2020年にソロアーティストとしてデビュー。その後も『MERCY』シリーズや『BRAIN (SIDE A)』など、革新的な作品を発表し続けています。
彼は、テーム・インパラやリック・ルービン、ビジュアルアートに名を馳せたアーティストたちからの影響を受けており、その反体制的なスピリットが色濃く反映された作品を世に送り出しています。音楽だけでなく、視覚アートにも精通しており、彼が生み出す作品には目が離せません。
新EP『BRAIN (SIDE B)』は、彼のアーティストとしての成長と革新を感じることができる素晴らしい一枚です。今後の活動から目が離せません。音楽の新たな挑戦に耳を傾けてみましょう。