威風堂々のカントリー・スーパースター、ウェイロン・ジェニングス帰還
2025年10月3日、カントリー界の巨星、ウェイロン・ジェニングスの未発表曲を集めたアルバム『Songbird』がリリースされる。彼の息子、シューター・ジェニングスがリリースを発表し、その真価が注目を集めている。このプロジェクトは、彼の父であるウェイロンが2002年に他界してから23年の歳月を経て、再び彼の音楽が世の中に蘇る瞬間を迎えることを意味している。
アルバム『Songbird』には、ウェイロンと彼の長年のドラマーであるリッチー・オルブライトが1973年から1984年の間に収録した未発表音源が収められる。シューターは、このプロジェクトにおいて、ハリウッドの歴史的スタジオ、サンセット・サウンド・スタジオ3で音源の編集とミックスを手掛けた。ウェイロン・ジェニングスの魅力的な音楽が、再び聴く者を魅了する。
アルバム『Songbird』の魅力
『Songbird』は、このプロジェクトの第一弾となる3部作の一部であり、ウェイロンのバックバンド・ザ・ウェイラーズのメンバーや、他の特別ゲストも参加している。名曲「Songbird」は、フリートウッド・マックの楽曲をウェイロンが見事にアレンジしたもので、今回のアルバムのタイトルにもなっている。シングルとしてもリリースされる予定で、多くのファンがその音色を心待ちにしていることだろう。
このアルバムの発表は、シューター・ジェニングスが父の誕生日を祝うパーティーで行われ、カリフォルニア州ウェスト・ハリウッドのザ・ヴァイパー・ルームでの盛大なイベントとなった。その場には、ウェイロンのバックバンドのメンバーや、カントリー/アメリカーナ界の新星たちも集まり、ウェイロン・ジェニングスの名曲を演奏したことで、感動的なひとときが生まれた。
プロジェクトの誕生
『Songbird』の制作は、2024年の夏から始まり、シューターは父の何百ものスタジオ録音を整理する作業に着手した。エンジニアのネイト・ヘスリーとともに、ハリウッドでテープを検証し、シューターはこう語る。「『Songbird』は、父の現代への帰還を祝福する作品であり、ファンの皆さんに今後楽しんでもらえる音楽を届けたい。」父と子の強い絆がこのプロジェクトを支えていることが感じられる。
ウェイロン・ジェニングスの軌跡
ウェイロン・ジェニングスは1937年、テキサス州で生まれた。彼は8歳からギターを弾き始め、14歳でラジオDJとしてのキャリアをスタートする。バディ・ホリーのバックを務めたことでも知られた彼は、ナッシュヴィルでソロデビュー。その後、ナッシュヴィルの旧態依然としたプロデュースに反発し、自身のバンドThe Waylorsとともに活動を展開。彼はアウトロー・カントリーという新たなムーブメントを創出し、その名声を確立していった。
1985年にはクリス・クリストファーソンやジョニー・キャッシュとともにザ・ハイウェイメンを結成し、一層の名声を得る。彼は2001年にカントリーミュージックの殿堂入りを果たし、2002年に64歳で他界するまで、数々の名曲を世に残した。
まとめ
『Songbird』は、ウェイロン・ジェニングスの未発表楽曲が集まった特別なアルバムであり、彼の音楽が再び多くの人々の耳に届くことを期待させてくれる一枚となる。シューター・ジェニングスが手掛けたこのプロジェクトは、父子の絆を象徴するものであり、音楽の力を改めて感じさせる機会となるだろう。ファンにとって、待望の作品がいよいよ登場します。