多様な音楽体験を築く「Beyond Music Festival 2025」開催レポート
2025年11月2日、大阪府豊中市の服部緑地野外音楽堂で、待望の音楽フェス「Beyond Music Festival 2025」(通称:ビヨフェス)が開催されました。このイベントは、視覚・聴覚・発達に障害を持つ方々を含む多様な人々が一堂に会し、音楽を共有することを目的としたインクルーシブなフェスティバルです。
今年の出演アーティストとしては、いぎなり東北産、Girls²、Juice=Juiceの三組が登場。事前に参加者の中から選ばれた50名の障害者が、手話通訳を通じてアーティストのパフォーマンスを楽しむ姿が特徴的でした。このように、音楽とコミュニケーションの壁を取り払うことに成功したビヨフェスは、参加者全員にとって忘れられない体験となりました。
デフスタッフの活躍
ビヨフェスでは、特に注目されるのがデフスタッフたちの存在です。彼らは耳が聞こえない、あるいは聴こえにくい方々で構成され、会場内の受付やドリンク交換所、鑑賞サポートに積極的に関わりました。手話を使ってコミュニケーションを図ることで、来場者とアーティストとの一体感を生み出し、音楽祭の雰囲気を一層盛り上げました。
聴覚支援学校の学生たちも参加しており、先輩デフスタッフたちと共に手話を交えながらリズムを感じ、自由に音楽を楽しむ姿が見受けられました。音楽を通じての新たな絆が築かれている様子は、会場全体に温かな雰囲気をもたらしました。
インクルーシブな音楽体験
「Beyond Music Festival」は、聴覚障害があってもなくても、誰にでも音楽の素晴らしさを体験することができるというメッセージを強調しています。デフスタッフや手話通訳者がいることで、彼らの参加する意味がより色濃くなり、すべての参加者が心から楽しめる環境が整ったと言えるでしょう。
また、このイベントは2025年に開催されるデフリンピックを前にして、多様な参加の可能性を示す重要なステージともなりました。音楽とともに障害への理解を深めることができるこのようなイベントが今後も広がっていくことが期待されます。
詳細情報
開催概要は以下の通りです。
- - 日程: 2025年11月2日(日)15:00~18:10
- - 会場: 服部緑地野外音楽堂(大阪府豊中市服部緑地1-7)
- - 主催: 一般社団法人日本障害者舞台芸術協働機構
- - 特別協賛: アコム株式会社
- - 後援: 大阪府、大阪府教育委員会、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
- - 協力: MBSテレビ、ミューベンツ・ジャパン
- - 制作: 株式会社リアライズ
ビヨフェスの公式サイトもぜひチェックしてみてください。音楽でつながるこの特別な体験が、今後も多くの人々に広がることを願っています。