空山基の回顧展
2025-10-23 11:04:15

空山基の集大成、回顧展『SORAYAMA光・透明・反射-TOKYO-』が2026年開催

空山基の回顧展『SORAYAMA光・透明・反射-TOKYO-』が2026年開催



この度、アーティストの空山基による過去最大規模の回顧展『SORAYAMA光・透明・反射-TOKYO-』が、2026年の3月14日から5月31日まで東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOにて行われることが決まりました。

本展の見どころは、空山が1978年にウィスキー広告のために描いた初のロボット作品や、恐竜やユニコーンなどをテーマにした新しいキャンバス作品、さらにはデザインを担当したエンターテイメントロボットのAIBOの原画、エアロスミスのアルバムジャケットとしても知られる代表的な作品が展示されます。新作の彫刻作品や映像インスタレーションも楽しめ、空山がこれまで50年にわたり追求してきた「光」「透明」「反射」の表現を、圧倒的なスケールで体感できる貴重な展覧会です。

空山は常に自身の作品のテーマとして「光」「透明」「反射」を掲げてきました。この追求は、彼が限られた絵の具を使って光を描くという挑戦の軌跡でもあります。空山は「光を表現するには空気を描く必要がある」「空気を描くためには透明を表現しなければならない」「反射をどのように表現するかが重要だ」と話しています。彼の言葉は、新しい表現手法の探求の象徴です。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチが空気の描写技法であるスフマートを生み出したように、印象派の画家たちが光を点描で表現しようとしたように、空山は視覚的な錯覚を起こさせる新たな表現を常に探求しています。彼の作品は、今まで誰も試みなかった表現の領域への挑戦を示しています。

また、空山が描くロボットや人物、動物たちは、未来の生物の身体性を超えた先にある仮想的なストーリーを感じさせます。私たちは、空山の作品を通じて、機械と融合した生命の美学を想像します。そこには「人の知性とは何か」「身体とは何か」「時間とは何か」といったテーマが絡まり、見る者の空想力を刺激します。

この回顧展は、1970年代後半から現在までの代表作を通じて、空山が築き上げた芸術的な進化と創造の足跡を一望できる貴重な機会となります。

空山基について


空山基は、人体と機械美の探索を続けるアーティストとして、国内外で伝説的な存在を誇ります。彼は1978年に初めて発表したロボット表現を起点に、1983年には『セクシーロボット』という書籍を通じてその名を喧伝し、以来、女性の身体美をロボットに取り入れた表現が、後のロボットイメージ形成に大きな影響を与えました。また、ポール・バーホーベン監督の映画『ロボコップ』のデザインや、ファッションデザイナー・ティエリー・ミュグレーの1995年コレクションへの影響もあります。空山の作品は、ニューヨーク近代美術館や香港M+の永久コレクションにも収蔵され、数多くの国際展覧会に出展されています。

この回顧展は、空山基の創作活動を深く知るまたとない機会です。ぜひこの機会をお見逃しなく。


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