JASRAC音楽賞受賞
2025-11-18 16:46:29

第12回JASRAC音楽文化賞の受賞者が発表される

第12回JASRAC音楽文化賞の受賞者が発表される



音楽文化の発展に寄与する活動を称える第12回JASRAC音楽文化賞の受賞者が、11月18日に発表されました。日本音楽著作権協会(JASRAC)は、個人や団体、作品など、数字では表れない地道な努力をもとに音楽文化の発展に貢献した23の受賞者を顕彰します。

受賞者の紹介



今年度の受賞者は以下の通りです:
  • - ぐらもくらぶ
  • - 一般社団法人 HOPEプロジェクト
  • - 株式会社 矢川ピアノ工房
  • - 北海道農民管弦楽団

ぐらもくらぶ


ぐらもくらぶは、SPレコードでしか聴けない貴重な音源をCDとして復刻するレコードレーベルです。その活動は、昭和初期の日本のジャズやタンゴ、ラテンの名曲を探索し、復刻することに特化しています。また、日本の伝統音楽や庶民芸能に焦点をあて、日本の音楽文化の豊かさを再発掘してきました。

略歴・実績

このサウンドのアーカイブは、プロデューサーの保利透氏が主宰しています。2010年から活動を開始し、2012年に独自のレーベルとして設立しました。これまでに50作以上のCDをリリースし、近年では現代の演奏家による戦前の録音方法再現プロジェクト『大土蔵録音』も注目を集めています。2022年には「第34回ミュージック・ペンクラブ賞最優秀作品賞」を受賞しました。

一般社団法人 HOPEプロジェクト


この団体は広島と長崎の「被爆ピアノ」の保存・修復に注力し、音楽を通じて平和のメッセージを広めています。それぞれのコンサートは、戦争の悲惨さを次の世代に伝える場となっています。

略歴・実績

一般社団法人 HOPEプロジェクトは、被爆ピアノに関するチャリティコンサートを始め、2005年以降、数度の演奏会を行っています。河本明子さんのピアノで始まったこの活動は、多くの著名音楽家によっても受け継がれています。

株式会社 矢川ピアノ工房


この企業は、古いピアノの再生や寄付活動を行い、被爆ピアノとの関わりを深めてきました。演奏会の開催はもちろんのこと、修復した「被爆ピアノ」を全国各地で使用し、音楽を通じて平和の大切さを伝えています。

略歴・実績

1995年から活動をスタートし、被爆ピアノとの出会いによって音楽活動が拡大しました。2010年のニューヨーク公演や、ノーベル平和賞コンサートでも使用され、その活動は国際的にも高く評価されています。

北海道農民管弦楽団


このオーケストラは、北海道の農業関係者で構成され、「鍬で大地を耕し、音楽で心を耕す」をモットーに活動しています。彼らは宮沢賢治の芸術論を基に、地域の音楽文化を振興し続けています。

略歴・実績

1994年に設立され、毎年1回の演奏会を開催しています。農業と音楽を結び付けた活動は、地域住民に対する農業への理解を促進し、農村文化の担い手としても重要な役割を果たしています。

今後の展望


JASRACは今後も音楽文化を支え育む団体や活動に目を向け、さらなる顕彰を通じて音楽文化の発展に努めてまいります。受賞者には表彰盾とともに副賞として50万円が贈られ、さらなる活動の励みとなることが期待されます。音楽の持つ力を再認識し、その伝統を次世代に繋いでいくことが重要です。


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