2025年第1四半期音楽配信売上が前年比102%を達成

2025年第1四半期の音楽配信売上が前年比102%を記録

音楽配信市場における魅力的な統計が発表されました。2025年第1四半期（1月から3月）に、日本レコード協会に加盟する全社からのデータをもとに、音楽配信売上は317億3,600万円に達し、前年同期比で102%の成長を遂げました。特にストリーミングサービスが市場の9割を占めるという驚くべき結果が出ています。

ストリーミングが牽引する成長

詳細な内訳を見ると、ストリーミング売上は293億9,000万円に達し、これにはサブスクリプション、音楽ビデオ、広告収入が含まれています。特に、サブスクリプション型の音楽サービスは105%の成長を見せ、243億4,600万円の売上を計上しました。また、音楽ビデオに対するサブスクリプションも107%の成長を記録し、13億8,900万円の売上となっています。このように、ストリーミングサービスが全体の収益を押し上げる要因となっていることが明らかです。

ダウンロード販売はやや減少

一方で、ダウンロード販売に関しては、前年同期に比べて減少傾向が見られました。シングルトラックのダウンロード数は847万件と前年同期比で92%に留まり、売上は13億6,100万円となり、83%の減少を記録しました。アルバムのダウンロードも71万件で、売上は8億3,800万円と前年同期を下回りました。このように、ダウンロード販売は成長の余地がない状況に置かれているのが現実です。