石川さゆりと作詞家・もず唱平の願いとは？新曲秘話に迫る

新曲『棉の花』の誕生秘話

石川さゆりさんは、日本の音楽シーンにおいて独自の存在感を放つ歌手の一人です。今年、彼女がリリースした新曲『棉の花』が話題を呼んでいます。この曲は、歌謡界の名作詞家・もず唱平さんによって作詞されており、彼の作品としては最後の作品と言われています。物語は、大阪・河内地方にかつて存在した「河内木綿」に由来し、その背後には切ない歴史があります。

河内木綿の物語

『棉の花』の中心となるテーマは、河内木綿を紡いだ女性たちの生活と、彼女たちの思いです。河内木綿は、明治時代に盛んに生産されましたが、外国産の綿が安価で流通するようになり、その生産量は激減しました。もず唱平さんは、地域の人々と交流を深め、彼女たちの物語や想いを紡ぎ込む形で歌詞を作り上げました。

作詞家・もず唱平の思い

もず唱平さんは、大阪出身の作詞家で、数々の名曲を世に送り出してきましたが、昨年には体調不良のため引退を表明しました。しかし、石川さゆりさんからの強い依頼を受けて、再びペンを取り、力強い歌詞を生み出しました。彼がこの曲に込めた想いは、ただの音楽作品を超え、自己の人生に対するメッセージとなっています。もずさんは、長年の生活の中で地域の人々と触れ合い、その経験を歌詞に落とし込んでいます。

平和への願い

2023年5月、もずさんは大阪・関西万博の会場を訪れました。彼は長年にわたり「平和」を唱える活動を続け、特にウクライナ、パレスチナ、イスラエルのような紛争地域に対する関心が高いことを表明しています。自身が1945年の原爆投下で父親を失った経験から、平和の重要性を強く認識しています。彼の活動は、ただの音楽だけでなく、社会へのメッセージでもあります。

歌とラブレター

コンサートの場で、石川さゆりさんはもずさんの歌詞を「ラブレター」と表現しています。歌い手としての彼女の使命は、もずさんの想いを声に乗せて伝えることだと感じており、その思いを実現するために尽力しています。二人の間には深い絆があり、今回の楽曲はただの作品ではなく、彼女たちの心が交差する瞬間を映し出しています。

新曲の視聴や放送情報

『棉の花』には、石川さゆりさんと作詞家・もず唱平さんの深い思いが詰まっています。彼女の歌声は、聴く人に感動を与え、心に響くものとなっています。番組『ドキュメンタリー7』では、その秘話や背景を深く掘り下げており、放送は2025年5月31日(土)の午前11時30分からです。ぜひ、この機会にご視聴ください。

番組詳細はこちら

今後も、石川さゆりさんと作詞家・もず唱平さんの落とした歌詞の一つ一つが、どのように人々に届いていくのか、その行く先を見守っていきたいと思います。