大河ドラマ『べらぼう』コンサート東京公演レポート：幻想的な音楽体験と共演

大河ドラマ『べらぼう』コンサート東京公演レポート

2025年7月8日、東京オペラシティコンサートホール：タケミツメモリアルにて、『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』のオーケストラコンサートが華々しく開催されました。人気主演俳優の横浜流星が演じる蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈な人生を描いたこのダイナミックなドラマの名場面を映像とともに堪能できるイベントとなりました。

コンサートは、第一話の冒頭シーンを映し出しながら始まり、メインテーマ曲の「Glorious Edo」が流れると、瞬く間に観客は『べらぼう』の世界に引き込まれました。煌びやかで軽快なメロディが会場を満たし、参加者たちは音楽の魔法に酔いしれていました。

ここで、音楽を担当したジョン・グラムが登場し、その曲作りの背景について語りました。「蔦屋重三郎という常に進化し続ける人物に寄り添うこと、そして江戸という平和な時代への祝福」がテーマだと説明し、観客の心をさらに掴みました。

さらに、特別ゲストとして朗読を担当した花總まりが舞台に立ち、自身が演じた宝蓮院の役柄についての思いを語りました。彼女は「怖いですねえ」と笑いつつ、自らのキャラクター作りの苦労を明かし、観客との一体感を生み出しました。

続いて、本コンサートでは「田沼意次」や「安らぎ（Home）」、様々な楽器により異なる音色が際立つ「欲望の渦」などが次々と演奏され、観客はその生演奏ならではの音の深さに浸り、オーケストラと和楽器の共演を目で楽しむことができました。

また、ゲストによるトークコーナーでは、人気女優の安達祐実が演じる役柄のりつと、ゆうた役の中村蒼が登場し、会場からは期待に満ちた笑い声が上がっていました。兄弟を演じるえなりかずきさんとひょうろくさんの間に生まれたユーモラスなやり取りには、拍手が送られる場面も。

公演のクライマックスでは、温かくも切ない曲「The Sun」が壮大なハーモニーで幕を閉じました。観客が感動の中でコンサートを終え、余韻に浸る姿が印象的でした。

この東京公演に続き、8月10日には神戸でも同様のコンサートが開催され、花總まりに加え、映美くららや珠城りょうといった新たなゲストの出演が予定されています。神戸の会場では、さらに違った新たな魅力を楽しむことができるでしょう。