ウェイロン・ジェニングスの魅力が蘇る
2023年10月3日、カントリー音楽界のレジェンド、ウェイロン・ジェニングス(Waylon Jennings)の未発表音源を収めたアルバム『Songbird』が、シューター・ジェニングス(Shooter Jennings)の手によってリリースされました。ウェイロン・ジェニングスは、音楽を通じて人生の物語を表現し、多くのシンガーにインスピレーションを与え続ける存在であり、このアルバムは彼の音楽的遺産を新たな形で伝えるものです。
このアルバムは、シューター・ジェニングスが父であるウェイロンの未発表音源を収集し、過去の音楽を現代に蘇らせるプロジェクトの第一弾です。シューターは、自身が3度のグラミー賞を受賞したプロデューサーであり、音楽家としても活躍しているため、彼の視点から新たな価値が生まれています。
想いを込めた作品
シューターは『Songbird』について、「父の現代への帰還を祝福する最初の作品であり、これから数年間にわたり、誰も耳にしたことのない音源が次々と明らかになるだろう」と語っています。また、音源には制作に対する真剣な努力が詰まっており、その情熱は今も昔も変わらず生き続けています。これにより、シューターは『Songbird』を通じて新たな発見と喜びをリスナーに届けたいと願っているのです。
このアルバムには、ウェイロンと彼の長年のドラマーであり共同プロデューサーのリッチー・オルブライトによる音源が収録されています。音源は1973年から1984年の間に作成され、多くのスタジオで録音されたものです。
また、ザ・ウェイラーズのメンバーや特別ゲストが参加しており、彼らの演奏も色濃く反映されています。シューターが新たに編纂・ミックスしたことで、当時の息吹が感じられる作品に仕上がりました。
リリースとなる楽曲たち
アルバム『Songbird』からは、先行シングルとしてフリートウッド・マックの「Songbird」のカバーや、ウェイロンが録音した「The Cowboy (Small Texas Town)」などがリリースされました。特にタイトル曲である「Songbird」は、ウェイロンが見事にアレンジしたバージョンで、その魅力を余すところなく伝えています。
このプロジェクトは、ウェイロン・ジェニングスの誕生日を祝うパーティーで正式に発表され、当日は彼のバック・バンドであるザ・ウェイラーズのメンバーをはじめ、現役のカントリー・アーティストたちが集結し、彼の音楽の数々を披露しました。
ウェイロン・ジェニングスの歴史
ウェイロン・ジェニングスは、1937年にテキサス州で誕生しました。若い頃からギターを弾き始め、14歳の時にはラジオDJを務めるなど音楽キャリアを築きました。後にバディ・ホリーに認められ、バックを務めることでも知られています。彼はナッシュビルでソロデビューを果たし、アウトロー・カントリーのムーブメントを牽引しました。
彼はウィリー・ネルソンやクリス・クリストファーソン、ジョニー・キャッシュとともにThe Highwaymenを結成し、多くの名曲を生み出しました。2001年にはカントリーミュージックの殿堂入りを果たし、2002年に64歳でこの世を去りました。
今回のアルバム『Songbird』は、ウェイロン・ジェニングスと彼の音楽の重要性を再認識させる作品です。未発表の音源を通じて、彼の情熱やメッセージが未来のリスナーに届くことを期待しています。
リリース情報
アルバム『Songbird』は、2023年10月3日から利用可能で、購入や試聴はリンクから可能です。ただし、国内盤はなく、輸入盤またはデジタル配信のみとなっています。
Waylon Jennings / Songbirdリリースリンク
トラックリスト
1. Songbird
2. The Cowboy (Small Texas Town)
3. I’d Like To Love You Baby
4. I’m Gonna Lay Back With My Woman
5. Wrong Road Again
6. I Hate To Go Searchin’ Them Bars Again
7. The Brand New Tennessee Waltz
8. (I Don’t Have) Anymore Love Songs
9. After The Ball
10. Dink’s Blues
公式ミュージックビデオ
ウェイロン・ジェニングスとシューター・ジェニングスの公式サイトやSNSもぜひチェックしてみてください。