デヴィッド・ボウイの遺志を残すミュージカル『LAZARUS』日本初演が決定！

デヴィッド・ボウイの幻想的な世界が新たに日本の舞台に甦ります。伝説的なロック・スターであり、独自のスタイルとアートに影響を与えたボウイの遺作ともされるミュージカル『LAZARUS』は、2015年にオフブロードウェイで初演されました。この度、2025年5月から日本での初演が予定されており、音楽や舞台芸術の愛好者たちの期待を一身に集めています。

『LAZARUS』は、ボウイが主演した映画『地球に落ちてきた男』にインスパイアされています。その主人公トーマス・ニュートンは、故郷を失い、地球で酒に溺れる宇宙人。彼は一体どのように運命を受け入れていくのか、そこには希望や愛の物語が待っています。この物語を紡ぐのは、スクリプトを手掛けたエンダ・ウォルシュで、彼の作品は日本でも多くの演劇ファンに愛されてきました。ボウイの楽曲と共に、愛と希望のメッセージが描かれるのです。

さらに、演出は白井晃が担当しており、彼は数多くのウォルシュ作品の翻訳上演を手がけてきました。特に、ボウイに憧れを抱き、音楽の道を歩んできた松岡充とのコラボレーションにも注目です。音楽、SF、アートというジャンルを越えて広がるボウイの独特な世界観を、舞台上でどのように表現するのか、非常に楽しみです。

ミュージカルはボウイの代表曲を含む全17曲で構成されており、新たに書き下ろされた楽曲も加わっています。特に「Lazarus」や「No Plan」、「Killing a Little Time」、「When I Met You」といった新曲は、観客に印象深い体験を提供することでしょう。音楽パートはボウイの意向を尊重し、英語で歌唱されるため、異国情緒溢れる雰囲気が漂います。

キャストには、日本のミュージカル界で注目される豊原江理佳や鈴木瑛美子、小南満佑子、実力派遠山裕介や上原理生といった豪華な面々が名を連ねています。彼らが織りなす舞台上のパフォーマンスは、確実にエネルギッシュで多彩なものになるでしょう。

公演は、2025年5月31日から横浜のKAAT神奈川芸術劇場で行われ、その後大阪公演も企画されています。チケットの価格は、横浜がSS席18,000円、S席13,500円、A席10,000円。大阪ではS席13,800円、A席10,000円が設定されています。この作品への期待が高まる中、チケット一般発売は4月12日からとなっています。

デヴィッド・ボウイの夢が詰まった『LAZARUS』は、ただのミュージカルにとどまらず、彼の独特なイマジネーションとアートを体現するための壮大なプロジェクトです。一度限りのこの感動的なエンターテイメントを、ぜひその目で確かめてください。