この夏、Chilli Beans.が新作EP『the outside wind』をリリースし、音楽シーンに再び新たな波を起こしています。この作品は、彼女たちの成熟したサウンドと感情を豊かに表現した歌詞で構成されており、特にZ世代のリスナーに大きな共感を呼んでいます。今回、KKBOXとauスマートパスプレミアムミュージックの特別企画『新譜の“ウラガワ”』を通じて、Chilli Beans.のメンバーがこのEPの制作過程と各曲に込めた思いを語りました。
Chilli Beans.は、2019年に結成されたスリーピースロックバンドで、メンバーはMoto(ボーカル)、Maika(ベース/ボーカル)、Lily(ギター/ボーカル)という構成です。彼女たちは音楽塾で出会い、初めて制作した楽曲「lemonade」がのちに代表曲として多くの人々に親しまれています。2021年にリリースされたこの曲は、Z世代の共感を集め、一気に広がりを見せました。
今回の新作EPは、「自己と向き合う」「成熟」「内省」をテーマにしており、Chilli Beans.はこの作品で新たな章を実現しました。メンバーのMotoは、楽曲のイメージとして「落ちていく天使」のような表現を用いており、内面的な葛藤と向き合う姿を描いています。
特別企画では、全曲に対する彼女たちの思いや意図を直接聞くことができます。
1曲目の「just try it」では、Maikaが初めてサウンドを聴いた時の感情や、どのようにベースラインを作り上げたのかについて語ります。またこの曲の聴きどころは、「春の風のような軽やかさ」であり、聴く人に自由を感じてもらいたいとMotoは語ります。
次に、2曲目の「tragedy」では、Lilyが学生時代の苦悩を基にした歌詞のテーマを語り、Maikaは音作りの面でのこだわりを伝えます。この曲では、サウンドの歪みが新たな挑戦となっており、リスナーの期待を超える仕上がりになったことがポイントです。
3曲目の「pain」では、感情の激しさや、個々の内面に向き合う様子が描かれており、Motoは「自分に対する怒りが体現されている」と述べます。
最後に4曲目の「pineapple」は、夏を楽しむという純粋な気持ちが込められた楽曲です。軽快なファンクのリズムと、自由な発想を楽しむ姿勢が印象的です。このように、各曲に込められた様々なストーリーや感情表現が、Chilli Beans.の音楽に新たな深みを加えています。
特別企画を通じて、Chilli Beans.のメンバーたちがどれほど充実した経験を経てこのEPを完成させたのかが強く伝わってきます。リスナーには、ただ聴くだけでなく、その裏に潜むストーリーや感情を味わってもらいたいと強く感じます。また、7月から始まるアニメ「地獄先生ぬ〜ベ〜」のエンディング曲「ひまわり」も控えており、夏フェスへの出演など、今後の活動が楽しみです。新たな風を感じるこのEP『the outside wind』をぜひ体験してみてください。