冥丁による「赤城 夜神楽」が赤城神社で開催
令和の風に乗って、5月16日に群馬県前橋市の三夜沢赤城神社で行われる冥丁の音楽公演「赤城 夜神楽」。この公演は、冥丁の最新アルバム『瑪瑙』の発売を記念した巡演の一環として位置付けられています。始まりはご祈祷から始まり、日が沈むにつれて神社の境内で演奏が行われるという特別な体験として、訪れる人々を迎えます。
時間との共鳴
三夜沢赤城神社には約2000年の歴史を内包するご神域が広がっています。冥丁はこの神社を、新たな音の響きが生まれる場と位置づけています。今回の公演では、事前に構成した演出を見せるのではなく、その場のエネルギーと響き合うことで何が生まれるかわからないという、予測できない体験が重要視されています。冥丁は「何が起こるかわからない」と語り、観客はその瞬間を共に体験するために、その場へ身を委ねることが求められます。
自然と存在への感謝
本公演は、神社での演奏の背後に潜む深い意味を探っています。日本には八百万の神々が居るとされ、水、風、その他の自然の存在に対する感謝と畏れを持つ文化があります。しかし、現代においては神や神社の存在は遠くなりつつあるのが実情です。冥丁の演奏はこれを思い起こさせる機会となり、かつて日常にあった神楽の感覚を取り戻す試みでもあります。特に、本公演は拝殿前の御祈祷から始まり、日が沈むとともに演奏が始まる流れは往時の神楽を現代に呼び戻す構造になっています。
独自の音楽表現
冥丁、自身の音楽スタイルは「失日本」という概念に発展しています。彼が目指すのは、日本文化に隠れた微妙な感覚を音楽として具現化すること。彼は、音楽を通じて日々掘り起こされている記憶の感覚を再現しようとしています。音楽家である彼は、過去の作品との関係性を大切にしながら、新しい音楽の結晶を作り出し続けています。
この「赤城 夜神楽」は、その文脈を引き継ぎ、湖への祈りから神と人間が交わる場への移行を示します。音楽を通じて自然や人間の関係性を見つめ直す試みでもあるのです。
企業の思い
本公演の主催者であるSOWA DELIGHTは、デンキ工事の会社でありながら「何を照らすべきか」を常に考え続けています。彼らは、赤城神社の思想に触発され、境内に《鏡界の鳥居》を制作・奉納しました。これは、境界を問い直すための作品であり、音楽と神社の意味を再考する試みとして公演が行われます。
公演概要
開催日
2026年5月16日(土)
開場時間
18:00
御祈祷
18:30
開演
18:44(日の入り)
終演予定
20:00-20:30頃
チケット料金
初穂料10000円。
アクセス
三夜沢赤城神社 へのアクセスは、北関東自動車道「伊勢崎IC」から約30分。または、上毛電気鉄道「大胡駅」から予約制のふるさとバスで約20分です。
この特別な一夜を通じて、神社が持つ本来的な意味を再び考えさせられる貴重な機会となることでしょう。