ロイヤル・バレエ『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』が映画館に登場！

ロイヤル・バレエ『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』が映画化！

ロイヤル・バレエの最新作『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』が、映画館での特別上映を迎えます。2019年に公開されたこの作品は、現代バレエ界の巨星、クリストファー・ウィールドンによって振り付けられたもので、豊かな音楽と独自の演出が融合した魅力的なプログラムとなっています。9月19日から25日まで、TOHOシネマズ日本橋を含む全国の映画館で楽しむことができます。

ウィールドンの才能を堪能できる4作品

『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』は、ウィールドンが手がけた多彩な4つの作品から構成されています。舞踊評論家の森菜穂美氏によると「彼が生み出したバラエティに富んだ美しい作品群は、バレエファンはもちろん、ミュージカルファンにも親しみやすい」とのこと。以下に、その魅力的な作品を紹介します。

1. フールズ・パラダイス

この作品は、ウィールドンと作曲家ジョビー・タルボットのコラボレーションによる初の試みです。デザイナーのナルシソ・ロドリゲスが手がけたミニマルな衣装を身にまとったダンサーたちが、言葉を超えた芸術的な動きで生ける彫刻のようなフォルムを創り出します。特に、三組のペアが生み出す美しいパートナーリングが際立ち、観客を魅了します。

2. トゥー・オブ・アス（ふたり）

2020年、コロナ禍のニューヨークで無観客配信が行われた際に初演されたこの作品。伝説的シンガー、ジョニ・ミッチェルの楽曲をバックに、一組の男女の出会いと別れを描いています。特にローレン・カスバートソンとカルヴィン・リチャードソンによるバックダンスは、繊細さと強さが同居した表現で、作品全体に爽やかな余韻を与えています。

3. Us（僕たち）

この作品は、ウィリアム・トレヴィットとマイケル・ナンによるデュオ「バレエ・ボーイズ」ために2007年に創作され、ロイヤル・バレエでの初演です。男性同士の密やかなパートナーシップが描かれ、ダンスの中にある官能性と力強さが印象的です。特にマシュー・ボールとジョセフ・シセンズの繊細なやり取りは、深い絆を感じさせる感動的な演技となっています。

4. パリのアメリカ人

トニー賞4部門を受賞したこのミュージカルの特別版は、アンサンブルによるダンスシーンが圧巻です。リーズとジェリーがセーヌ川で織りなすロマンティックなパ・ド・ドゥは、観る者を心温まる旅へと誘います。フランチェスカ・ヘイワードとセザール・コラレスによるデュエットは、黄金期のハリウッドミュージカルさながらの華やかさを味わうことができます。

映画館での特別体験

息を呑むようなパフォーマンスを、映画館の大スクリーンと迫力ある音響で体験できる『バレエ・トゥ・ブロードウェイ』は、ロイヤル・バレエの魅力を存分に堪能できる機会です。新たな形で届けられる優雅な世界にぜひ足を運び、心を和ませてください。映画館ならではの特別な環境で、芸術の力を再確認する体験が待っています。