新感覚オペラ体験
2025-08-29 06:36:16

Zico氏名冠のチャリティーイベントで魅せた新感覚オペラ体験

2023年7月、広島のエディオンピースウィングにて開催されたZico All-Star Game HIROSHIMAは、サッカー界のレジェンド、ジーコ氏とその長男ジュニオール氏が主催する特別なチャリティーマッチです。このイベントは、過去20年間にわたりブラジルで行われてきた「Jogo Das Estrelas」の日本版で、世界平和への願いを込めて開催されました。

そして、この特別なマッチのハーフタイムショーは、イマーシブオペラの新しい表現スタイルでプロデュースされたことが話題になりました。「イマーシブオペラ」とは、観客がストーリーに没入し、より深く体験できるように工夫されたオペラの形式であり、今や新しいエンターテインメントの形として注目を集めています。

ハーフタイムショーでは、モアザンミュージカルがプロデュースを手掛け、オペラ歌手の青木エマ(ソプラノ)と金山京介(テノール)が出演しました。彼らはオペラ『アイーダ』の「凱旋行進曲」から始まり、『蝶々夫人』の「ある晴れた日に」、『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」など、観客あわせて1.5万人を前に華やかなパフォーマンスを披露しました。会場全体は彼らの圧巻の歌声によって、一瞬にしてオペラの世界に引き込まれました。

ジーコ氏の言葉にもあるように、彼は「サッカーの力を信じ、広島から世界に平和を発信することが私の使命だ」と語っています。80年前の被爆から平和の大切さを訴え続ける広島で、サッカーとオペラが融合したこのイベントは、観客に深い感動をもたらしました。

モアザンミュージカルは、近年オペラ公演を本格的に始め、2025年には一般社団法人を設立する計画も進めています。同社は2016年に香港で設立され、90分に凝縮されたオペラを現代のライフスタイルに合わせて上演することを特徴としています。2022年にはオペラミュージカル映画『ラ・ボエームニューヨーク愛の歌』を製作し、2023年には東京を皮切りに全国14か所で上映され、好評を博しました。

ハーフタイムショーの演出は田尾下哲氏、音楽は西岡奈津子氏が担当し、音響には五十嵐優氏と堤竹智志氏が携わっています。これにより、観客は単にパフォーマンスを観るだけでなく、オペラの物語に深く浸ることができたのです。彼らの努力が詰まったこのハーフタイムショーは、サッカーファンそしてオペラファン双方にとって記憶に残る瞬間となったことでしょう。

このように、Zico All-Star Game HIROSHIMAは、歌とサッカーを通じて平和のメッセージを伝える素晴らしい機会となっています。今後もこのようなイベントが増えることを期待したいですね。


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