LuckyFM、AM放送運用を終了しFM放送へシフトして経営強化を図る

LuckyFMがAM放送からFM放送への転換を発表

茨城県水戸市の株式会社LuckyFM茨城放送は、音楽と情報を届ける地域ラジオ局として新たな一歩を踏み出します。2026年2月1日より、AM放送の下国井送信所を運用休止し、FMラジオに一本化することが決定しました。この決定は、総務省による特例措置に基づくもので、AMからFMへの転換が目的です。

LuckyFMは、1963年4月にAMラジオ放送局としてスタートしました。2011年の東日本大震災以降、放送の強靭化対策の一環として、2015年8月にFM放送を開始しました。これまでAMとFMの番組を同時配信してきましたが、2024年2月1日からは土浦と県西の中継局をすでに休止しています。このたびの決定で、AM放送はすべての局が運用を終了することになります。

FM放送にシフトする理由は、FM放送設備がAM放送設備に比べて高所に設置されており、自然災害に対する耐性が強いためです。また、FMの電波は波長が短いため、室内にも届きやすい特性があります。一方、AM放送設備は耐用年数を迎えており、経営基盤の強化を図りつつ、県内唯一の民間県域放送としての責務を果たすための措置でもあります。

■ FM放送のカバー率
FM放送のエリアカバー率は、AMの3局のエリアに対して100%を達成しています。定期的に聴取者や地方自治体、関係機関への影響を考慮し、運用休止の告知は5か月間、実際の休止期間も8か月間としています。これにより、地域リスナーへの影響を最小限に抑える努力がなされます。

運用休止の告知期間は、2025年9月1日から2026年1月31日まで、休止期間は2026年2月1日から9月30日までを予定しています。もちろん、事態の状況に応じて延長される可能性もあります。

今後、LuckyFMではホームページや番組での告知、関係自治体への説明を通じて周知徹底を図ります。また、関東1都6県で無料で聴取可能なインターネットラジオ「radiko」を利用するよう呼びかけ続けます。

LuckyFMは、FM94.6MHzと88.1MHzで茨城県内をカバーする唯一の民間放送局であり、地域の多様な音楽や情報を発信し続けています。新たな局面に突入するLuckyFMに、今後も目が離せません。

【お問合せ先】
技術に関する問い合わせ：総務インフラ事業部小野山 (fmtenkan@lucky-ibaraki.com)
その他のお問い合わせ：報道広報事業部橋田・安 (pr@lucky-ibaraki.com)