東京文化会館が新たな音楽体験を届ける
東京文化会館が、3月4日(火)の19:00から19:20にかけて、オンラインで無料のライブコンサートを開催することを発表しました。このイベントは、ろう者や難聴者も自宅で音楽を視覚化し、感覚的に体験できる新しい形のコンサートです。
特徴的な演奏者とプログラム
出演者には、東京文化会館のワークショップ・リーダー4名が揃い、彼らがピアノ、フルート、打楽器を演奏します。さらに、ろう者と聴者が一緒に出演し、ソニーグループが開発した「ハグドラム」を体験します。
ハグドラムの魅力
ハグドラムは音を叩くことで、光や振動として表現されるユニークな打楽器です。2人1組で相手の叩く音の反応を追いながら、協調して演奏を行います。そのため、演奏中はLED照明が連動して光の流れが舞台を彩ります。大掛かりな視覚的要素と結びついた音楽体験が、観客に新感覚を提供します。
プログラム内容
1.
ウォルフガン・ロッゲンカンプ:アフリカン・ブルース
光と振動が融合した演奏が目の前で展開され、聞くだけでなく見ることの楽しさにも注目です。
2.
シャブリエ:『田園組曲』より 第4曲 スケルツォ・ワルツ
ピアノ、マリンバ、パーカッションとの合奏が展開され、ハグドラムも一緒に演奏する形式で、より多彩な音楽体験が期待されます。
アクセスと配信情報
この特別な無料コンサートは、3月4日19:00~19:20にライブ配信されます。さらに、アーカイブ配信も行われ、3月26日から10月31日まで視聴可能です。詳細は
こちらでご確認ください。
イベントの狙い
本公演は「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」の一環として企画され、テクノロジーを活用し、誰でも音楽を楽しめる環境を整えることを目的としています。このプロジェクトは、障害や世代を問わず、あらゆる人々が音楽に親しむことができる共生社会を目指しています。
東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が主催し、2025年に開催される世界陸上・デフリンピックに向けて、さらに環境を整えていく計画です。このような取り組みが実を結び、誰もが楽しめる音楽文化の拡張へと繋がることを期待しています。
みんなで楽しむ音楽体験
音楽を視覚的に楽しみ、映像を通じて新たな感覚を味わうこのイベントは、多様な参加者が共に音楽を作り上げていく、非常に意義深い経験になることでしょう。音楽の力を再確認し、みんなで楽しめる時間を過ごしてほしいと思います。