大阪万博を彩る「プレ万博寺」僧侶たちの新たな挑戦とは

2025年9月26日に開催される大阪・関西万博に向けたプレイベント「プレ万博寺」が、2025年9月25日（木）にルクア大阪で開催されます。このイベントには、約50名の僧侶が参加し、仏教の現代的な伝道方法を体験できる内容となっています。「万博寺」とは、大阪・関西万博の一部として250名以上の僧侶が集まり、伝統的な雅楽演奏や漫才説法、生前葬セレモニーなど、ユニークなプログラムを提供する1日限定のイベントです。

背景とその意義

「プレ万博寺」は、再生可能エネルギーを扱うTERA Energy株式会社の協賛を受けて実現しました。万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を反映し、キャラクター「ミャクミャク」は人間が受け継いできたDNAや文化を未来へとつなぐ存在として機能することを象徴しています。万博寺のキャッチコピー「生死脈々」は、生と死が永続的に受け継がれることを意味しており、仏教の視点から「今を尊いもの」と捉えるメッセージが込められています。

万博寺では、仏教の普遍的な視点を通じて、参加者に「いのちは終わる存在だからこそ、今が大切」というメッセージを伝えることを目的としています。特に、仏教に馴染みがない方々にこの考えを体感してもらうチャンスとなります。

ルクア大阪での開催

「プレ万博寺」は、ルクア大阪内のEXPO酒場キタ本店で行われます。これは万博期間中に開かれる特設の場所で、万博について自由に語り合う交流の場としての役割を果たしています。これまでにも多くのプロジェクトがここから生まれてきましたが、今回のイベントは特に仏教との接点が少ない参加者にもアプローチすることを目指しています。

イベントの概要

以下が「プレ万博寺」の詳細なプログラムです。

- 日時: 2025年9月25日（木）18:00〜21:00
- 会場: ルクア大阪 B2F EXPO酒場キタ本店
- プログラム（予定）:

- 18:00 オープニング
- 18:30 雅楽演奏
- 19:00 マジック説法
- 19:30 テック正信偈
- 20:00 お坊さんバンドライブ
- 20:30 テクノ法要
- 21:00 エンディング

イベント中には、僧侶たちによるDJパフォーマンスも行われる予定です。21時以降もEXPO酒場は通常営業を続けます。

先人たちの挑戦を受け継ぐ

「万博寺」の発案者である浄土真宗本願寺派の霍野廣由（つるのこうゆう）副住職は、今回のイベントが「今の人々にどう仏教を届けるか」を追求する挑戦であると語ります。彼は歴史的な万博にも言及し、過去の僧侶たちが異文化交流を果たしてきたことに触れています。「万博寺」が成功すれば、2030年のサウジアラビア万博でも新たな試みが行われるかもしれません。