TASCAMの『FR-AV4』が進化!オートミキサー機能の詳細
TASCAMは、フィールドレコーディングの最前線で活躍する『FR-AV4』のファームウェアV1.10を公開しました。このアップデートにより新たに搭載されたのは、会議やパネルディスカッションなどでの複数マイクを使用した収録に特化した高度なオートミキサー機能です。ここでは、この機能の詳細とその利便性について深掘りしていきます。
FR-AV4のオートミキサー機能とは?
新たに追加されたオートミキサー機能は、ゲインシェアリング方式を採用しており、複数のマイクからの音声を自動的にバランス調整します。この方式では、アクティブに使用されているマイクの音量を優先的に上げながら、未使用のチャンネルの音をスムーズに減衰させるため、不要な音が混ざりづらくなります。
環境ノイズの低減
具体的には、オートミキサー機能により、環境ノイズを大幅に低減することが可能です。これにより、録音された音声がクリアに保たれ、聴衆にとってより自然で聞きやすいサウンドを実現しています。ハウリングも抑えられるため、特に公演やビデオ収録のシーンでは意味を成す機能となります。
設定の簡便さ
また、苦痛な設定作業を軽減するために、オートミキサーの設定は本体から簡単に行えます。さらに、リモートコントロールアプリ『TASCAM RECORDER CONNECT』を使用すれば、離れた場所からでも手軽に操作が可能です。このような利便性が、ビデオグラファーやコンテンツクリエイター、企業のAVチームにとって、FR-AV4を魅力的なツールにしています。
主な特長と機能
- - 最大4チャンネル対応: 多様な収録シーンに対応する体制。
- - チャンネルオン/オフ制御: 各チャンネルを柔軟に操作可能。
- - 調整可能なウェイトパラメータ: バランス設定を自分好みに調整できます。
- - ユーザープリセット保存: よく使う設定をプリセットとして保存し、次回から素早い設定が可能。
- - Bluetoothアダプターによるリモート操作: 別売の『AK-BT2』を使用すれば、さらなる利便性が得られます。これは、特にイベントなどでの移動中に役立つでしょう。
- - 高いサンプリングレート: 48kHzのサンプリングレートに対応し、音質も確保されています。
まとめ
TASCAMの『FR-AV4』は、その確かな音質と耐久性で、業界内で長年の支持を受けてきました。この度のオートミキサー機能の追加は、その実績をさらに強化し、プロフェッショナルのための音響ソリューションを提供しています。ファームウェアV1.10は無償で2025年12月18日に公開予定です。
今後も、TASCAMはその技術力とアイデアを活かして、音響機器のさらなる進化に期待が寄せられています。詳しい情報やダウンロードについては、公式サイトで確認することができます。