松本隆の作詞家55周年特番
日本の音楽シーンに多大な影響を与えた作詞家、松本隆の特別番組がBS日テレで放送される。彼は「木綿のハンカチーフ」「スニーカーぶる~す」「ルビーの指環」など、約2100曲を手掛け、50曲以上がヒットチャートで1位を獲得した。55年にもわたるキャリアを祝うこの特番では、松本の音楽活動の足跡と、その魅力に迫る。
松本隆が初めて日本語のオリジナル曲を作詞したのは1969年のことで、彼はバンド「はっぴいえんど」の一員として、英語のカバー曲が主流だった当時のロック界に革命をもたらした。この時期、彼は「日本語ロック論争」という流れの中で、自らのスタイルを確立していく。特番では、当時の仲間たちとのエピソードや彼が抱いていた思いについても振り返る。
彼のデビュー曲とも言える「木綿のハンカチーフ」は、太田裕美の歌声で世に送り出された。この曲は、東京に住む恋人と九州出身の彼女との遠距離恋愛の物語を描いており、実在の人物がモデルになっている。この特番では、そのモデルとなった人物が登場し、楽曲誕生の裏話が明かされる予定だ。
松本は、歌詞を書く際に「風」という言葉を多用し、「難しい言葉や漢字」を使うことで、言葉へのリスペクトを示してきた。これらの要素は、彼の作品の根底にあり、現在も多くのファンから支持されている。55年を経て、松本のスタイルは変わることなく、その言葉の力は色褪せない。
現在75歳を迎えた松本隆は、京都での生活を通じて、地域の音楽シーンに深く関わっている。特番では、彼の日常の様子や、若い世代との交流も描かれ、京都での新たな人間関係に焦点が当たる。さらに、松本が75歳で初めてレギュラーのラジオ番組を持つことになり、その楽屋の様子やゲストとして登場する近藤真彦との交流も特集される。
また、斉藤由貴のデビュー40周年を祝うコンサートでは、松本が書いた「卒業」が披露され、客席で彼の反応を捉えた映像も放送される。松本と彼が手掛けた楽曲の意味、さらには彼の音楽に対する情熱に触れることができる番組内容となっている。
特番のナビゲーターには、松本との四半世紀にわたる交流を持つ阿川佐和子が起用され、彼の音楽のA面とB面、両方の魅力を引き出すべく、深い対話が展開される予定だ。松本隆の作詞家としての55年間、そして言葉の冒険をぜひ、特番で楽しんでいただきたい。
放送情報
- - 放送日時:5月22日(木) 20:00~21:54
- - 放送局:BS日テレ/BS日テレ4K
- - 出演者:松本隆、近藤真彦、斉藤由貴、クミコ、ナレーション:阿川佐和子
曲目予定
- - 「卒業」斉藤由貴
- - 「君は天然色」大瀧詠一
- - 「September」竹内まりあ
- - 「春よ来い」はっぴぃえんど
- - 「スニーカーぶる~す」近藤真彦
- - 「硝子の少年」KinKi Kids
- - 「心の指紋」クミコ
- - 「WOMAN」クミコ など
詳細は
BS日テレの番組HPをご覧ください。