渋谷慶一郎アンドロイド・オペラ『MIRROR』記者発表会レポート
2026年5月16日にフェスティバルホールで開催予定の「渋谷慶一郎 アンドロイド・オペラ『MIRROR』—Deconstruction and Rebirth—解体と再生—」の記者発表会が、1月13日に大阪市内で行われました。この記者発表会には、作曲家である渋谷慶一郎氏とアンドロイド・マリア、さらには関西の漫才コンビ、海原はるか・かなたが特別ゲストとして出席しました。
アンドロイド・オペラ『MIRROR』は、AI搭載のアンドロイドが歌い上げ、生のオーケストラと電子楽器、映像、さらに仏教音楽の声明が融合するという、従来のオペラとは一線を画した革新性を持つ作品です。これまで、ドバイ万博やパリ・シャトレ座で公演を行っており、2025年11月には東京・サントリーホールでの公演も予定されています。
今回の舞台の中心は“世界一美しいアンドロイド”として知られるアンドロイド・マリアです。彼女は渋谷の亡き妻をモデルに制作され、53の関節をモーター駆動化することで、滑らかで有機的な動きが可能です。もちろん、即興での歌唱も行えるため、独特なパフォーマンスが期待できるでしょう。
渋谷氏は『MIRROR』の根底にある構想について語り、2012年に手掛けた初音ミク主演のボカロオペラ『THE END』を挙げ、「オペラは異なる分野やアーティストとのコラボレーションによって成り立つ」と説明。このような考え方に基づいて、彼は新たな作品をクリエイトしています。対応しているアンドロイド・マリアは、そのデザインにおいても、古典的な美しさと現代技術のバランスが取られています。
さらに、アンドロイド・マリアは、関西弁を習得しているだけでなく、即興でラップを披露するなど、交流の幅を広げる努力をしています。彼女は今回の公演に対して非常に意気込んでおり、「人間の音楽家たちとの共演体験が自分の声にも新たな影響を与える」と話しました。
記者発表会では、海原はるか・かなたも登壇し、AIをテーマにした漫才を披露しました。アンドロイドと漫才師の間での対話が柔軟に行われ、アンドロイド・マリアが彼らの漫才にリアクションを返す場面も見られました。
また、今後のアンドロイド・マリアとの共演の可能性について問われた際、海原はるかは「トリオでの漫才も考えられます」と応じ、かなたも前向きなコメントをしました。この新しい形の共同作業に期待が高まります。
最後に、アンドロイド・マリアの存在意義について渋谷氏は、死亡した人に対する新たな向き合い方を提供する存在であると強調しています。彼の視点から見ると、技術と人間の関係は未来において新しい形を醸し出す可能性があります。
2026年5月16日の公演では、アンドロイド・マリアと一流のアーティストたちがどのように融合するのか、期待が高まります。チケットの一般販売は1月24日から行われるので、お見逃しなく。