日本音楽著作権協会、2025年度に向けた寄付講座の募集を開始
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、著作権に関する公募型寄付講座「寄付講座JASRACキャンパス」の2025年度の募集を開始した。このプログラムは、大学や教育機関における著作権の教育や研究を促進することを目的としている。
寄付講座の概要
「寄付講座JASRACキャンパス」は、選定された教育機関に対して、著作権に関連する講座の設置と運営に必要な資金を寄付する取り組みで、一件あたり最大年間500万円まで支援される。対象となる講座の内容には法学、文化芸術、エンターテインメント、生成AIといった幅広い分野が含まれ、著作権の重要性を理解するための基盤が築かれることを期待されている。
昨今のデジタル環境やSNSの普及により、著作権についての正しい情報の提供が求められている。JASRACは、寄付を通じて教育機関における研究と教育の質を向上させることで、著作権が尊重される社会を構築し、新たな才能や文化を育成しようとしている。
募集および応募詳細
募集期間
2025年9月1日から9月30日まで。
対象教育機関
大学、大学院、短期大学、専修学校の専門課程、高等専門学校などが対象となります。
設置件数
寄付講座は約5件程度の設置を予定している。
寄付金額
1件に対して最大500万円の寄付が行われる。
応募条件
寄付講座の目的は、著作権教育の向上や文化を尊重する社会の実現に寄与するものであること、2026年度または2027年度に初めて開講するものであり、持続可能性のあるカリキュラムが求められています。また複数の学部にまたがる学生が履修できることも必要な条件です。
選考方法
選考は選考委員会による書面審査を経て、理事会が寄付先を決定します。書面審査は2025年10月から11月にかけて行われ、寄付先の決定は2025年12月上旬となります。
JASRACの役割
JASRACは、作詞家、作曲家、音楽出版社などから音楽著作権の管理を受託し、その対価を著作権者に分配するために設立された団体で、85年以上にわたり音楽文化の発展に寄与してきた。音楽著作権問題に精通し、さまざまな事業を通じて著作権思想の普及や音楽文化の支援を行っている。
この取り組みによって、今後も多くの大学からの応募が期待され、新たな価値創造と人材育成の場が広がることに大いに期待が寄せられている。詳細については、応募要項を確認し、必要な手続きを行うことが推奨される。