モントルー初日レポ
2025-12-16 15:34:17

2025年モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン初日レポート

2025年12月5日から7日にかけて、盛大に行われる「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2025(MJFJ 2025)」の初日が早くも幕を開けました。このフェスは、1967年よりスイスで行われている「モントルー・ジャズ・フェスティバル」の精神を受け継いだ日本版ジャズフェスとして注目されています。今年のテーマは“An Opening Night”。初日のラインアップには、スイス・ジュネーヴからやってきたオルタナティブバンドのL’Osmoseと、シンガーソングライターのさかいゆうが登場しました。

会場となった東京・南青山の円形ホール「BAROOM」は、ファンで溢れ、期待に満ちた雰囲気が漂っています。最初にフィーチャーされたのは、魅力溢れるパフォーマンスで注目を集めるL’Osmoseです。彼らは2024年のMJFレジデンシーで観客賞を受賞しており、その才能が光ります。メンバー全員が身体を揺らしながら放つサウンドは、ジャズ、サイケデリック・ロック、フォーク&エスニックなどのジャンルを融合し、観客を一気に引き込みました。特に、デビューアルバム『Maggiore 800』と新作アルバム『First Dog』からの楽曲群が大きな盛り上がりを見せる中で、観客の心を掴みます。

続いてステージに登場したさかいゆうは、その独特の歌唱力とピアノプレイでオーディエンスの期待に応えました。彼のスキャットから始まるパフォーマンスは、見事な音楽体験へと変わります。その中で「桜の闇のシナトラ」や「ストーリー」、「SHIBUYA NIGHT」といった代表曲を披露し、場内を熱気で満たしました。観客とのコール&レスポンスも交え、彼のパフォーマンスはライブならではの一体感を演出しました。

さらに、さかいは大好きなアーティスト、ディアンジェロを追悼する楽曲メドレーを披露。このコーナーでは「Africa」や「Brown Sugar」などの名曲が流れ、彼自身の楽曲「君と僕の挽歌」と重なり、感情的なパフォーマンスが繰り広げられました。会場にいる全員がその想いを共有し、心を打たれる瞬間です。

フィナーレには、観客全員が一緒に参加できる「よさこい鳴子踊り」で盛り上がり、最後は「アンパンマンのマーチ」が流れるという夢のようなエンディングが待っていました。今から次回の公演が楽しみになる、最高のスタートを切ったMJFJ 2025初日でした。

このイベントでは、ハービー・ハンコックをはじめとした豪華なラインアップが控えており、今後の公演にも期待が高まります。この機会にジャズの魅力が広がる瞬間を見逃さないようにしましょう。

(文:菅野聖)


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