郷ひろみが語るチャイルド・ファンド・ジャパンの50年
日本で活動する特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンが、2025年に創立50周年を迎えます。この記念すべき節目に、支援者であり名歌手の郷ひろみさんより、心温まる動画メッセージが届きました。
「順送りの恩返し」とは
チャイルド・ファンド・ジャパンの歴史は、第二次世界大戦後の日本の戦災孤児支援にさかのぼります。当時はアメリカなどからの援助を受けて、86,000人の子どもたちに約56億円もの支援が行われました。しかし、日本経済が回復する中で、その援助を辞退し、1975年からは海外の貧しい子どもたちへの支援を開始しました。この「順送りの恩返し」という理念が、今も団体の根幹を成しています。
フィリピンを皮切りに始まった活動は、現在ではネパールやスリランカなどにも広がり、年間約25,000人の子どもたちに教育や栄養の提供、暴力からの保護など多岐にわたる支援が行われています。
郷ひろみさんの思い
郷ひろみさんは、2017年から同団体のスポンサーシップ・プログラムに参加し、実際にフィリピンの子ども2名の成長を見守ってきました。このプログラムでは寄付を通じて地域の子どもたちを支援するだけでなく、実際に手紙を交わすことにより、個々の子どもたちとのつながりを深められます。動画メッセージの中では、無事に卒業を迎えたフィリピンの子どもたちへの感謝や、手紙を通じて感じた成長の喜びについて語られています。
「皆さんの支援が、どれほど子どもたちの未来を支えているかを伝えることができれば嬉しいです」との思いを込めたメッセージは、多くのファンの心に響く内容でした。
特設サイトで確認
現在、チャイルド・ファンド・ジャパンは50周年記念事業の一環として特設サイトを設けており、これまでの活動の歴史や、支援者からのメッセージ、募金のお願いなどが掲載されています。これからも新しいコンテンツが随時公開される予定で、ファンや関係者の皆様と共にこの特別な年を祝う活動が続けられていきます。
今後の10年、20年、さらには50年を見据え、すべての子どもが健やかに成長できる社会づくりを目指し、多くの支援を必要としている子どもたちとともに、未来を切り拓いていくことが期待されています。
まとめ
チャイルド・ファンド・ジャパンは、地域の自立を支援し、SDGsの目標達成に向けた活動を行っています。昨今では、オンラインでの子どもへの暴力や生成AIによる児童性的虐待コンテンツの問題にも取り組むなど、現代の課題にも対処しています。全球でのネットワークを通じて、今後も多くの人々を支援し続けていくことでしょう。郷ひろみさんのメッセージは、この重要な取り組みへの参加を促す力強いものでした。