日本の美意識に迫る
2025-02-26 12:53:44

現代アートで表現する日本の美意識とその変遷についての企画展「和を以て景を綴る」

日本の美意識と現代アートの接点を探る



2025年3月14日から4月5日までの期間、東京都港区に位置するオルタナティヴ・スペース「WALL_alternative」で、現代アーティストによる企画展「和を以て景を綴る」が開催されます。本展覧会は、伝統的な美意識と精神を基盤に、現代の視点から新たなアートを模索する5名のアーティストによって構成されています。参加アーティストには兼子真一、野田ジャスミン、ハシグチリンタロウ、長谷川寛示、森夕香が名を連ね、それぞれの独自の視点を 펼(ひろ)げます。

1. 日本の美意識とアートの融合



今回の展覧会は、昨年開催された「MEET YOUR ART FESTIVAL 2024」と連携しており、京都を拠点に活動するキュレーター、渡邊賢太郎との共同企画となっています。この展覧会では、江戸時代から近代、さらには現代に至るまで、時代の流れの中で日本の美意識がどのように変化してきたのかを問いかけます。

特に麻布という場所は、武士階級が住む「上町」として栄え、商人文化と共に文化・芸術が発展してきました。そして、戦後には国際的な文化の交差点としての役割を担い、その背景には日本の美と外国文化が交わる様子が見受けられます。本展では、アーティストたちの作品を通じて、これらの要素がどのように具現化されているのかを探ります。

2. 展示内容とアーティストの探求



参加するアーティストの中で、兼子真一は美術と文学の交差点に位置する作品を展開し、身体の「関係性」をテーマにしています。また、野田ジャスミンは多様な価値観の中でのアンビバレントな感覚を探求し、陶芸を介したインスタレーションが特徴です。ハシグチリンタロウは、パンクロックに影響を受けた表現方法で文字を駆使し、長谷川寛示は仏教の教えをもとに作品を創り出します。森夕香は、自身の体験を基に身体と環境の相互関係を表現しています。

3. 企画展期間中の関連イベント



展覧会の初日である3月14日にはオープニングパーティが開催され、アートファンが一堂に集まります。さらに、3月15日には出展アーティストとのトークセッションが行われ、彼らの作品に対する哲学や思考を直接聞くことができます。3月16日には、14組のアーティストによる映像作品が上映される「ART FILM PROGRAM」が実施されます。

また、展覧会期間中には、併設するバーで展覧会に合わせたコラボレーションメニューも提供され、アート鑑賞とともに楽しむことができます。

4. 新たな視点の創造



「和を以て景を綴る」というテーマは、日本の美意識の哲学や価値観がいかにして現代社会の中で生き続け、変化しているのかを考察するものです。過去と未来、伝統と革新が交錯する中で、出展作品との調和がどのように観客に新たな感覚を与えるのか、これに期待が寄せられています。

この展覧会は、アートを通じた対話の場となり、訪れる人々にとっての新たな「景」を綴る体験となることでしょう。西麻布で繰り広げられるこの対話は、過去を尊重しながら未来を見据えた新たな視点を提供するはずです。

— 渡邊賢太郎(キュレーター)


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