迫る『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/海の神篇』東京公演
2025年10月、東京のなかのZERO 大ホールで多国籍アーティストが共演する『火の鳥プロジェクト集大成』が上演されます。この作品は、演出・構成を小池博史が手掛け、死と再生の象徴である火の鳥の伝説を通じて、混沌の時代における未来の可能性を探る試みです。
プロジェクトの背景
『火の鳥プロジェクト』は2022年に始動し、ポーランド、マレーシア、ブラジルで創作された作品を基にしています。小池は、42カ国で作品を発表している経験をもとに、多文化・多言語のアーティストとの共創により、演劇、ダンス、音楽、美術、映像を融合させています。
この作品では、観客に直接的に訴えかける身体の躍動と、6つの異なる言語が交錯することで、異なる文化背景を持つ人々が共通のテーマをもとに表現し合います。演出の核となるのは、混沌をテーマにした現代的な物語が、古典芸能と現代アートの融合によって根付くという点です。
音楽と舞台の融合
『HINOTORI』の舞台には、ポーランドのジャズ・クラリネットや日本のジャズ・トランペット、南インド古典音楽、雅楽といった多様な音楽ジャンルが組み合わさっています。これにより、国境やジャンルを越えた音のモザイクが形成され、観客は一つの生命体のように感じることができるでしょう。
また、舞台上では能役者や舞踊家が新旧のスタイルを交え、観衆を引き込むパフォーマンスを展開します。多様なアーティストたちが贈る音楽とダンスは、現代の問題を映し出しているのです。
現代の課題を映し出す
『HINOTORI』は、人工地震や権力の暴走、都市崩壊といった現代の課題を舞台上で描写し、我々が今生きる意味を再考させる試みです。これらのテーマは、AIやパンデミック、地政学的なリスクなど、状況の変化を背景に、観客に強いメッセージを届けます。
今後の展望
公演は2025年10月11日から14日までの期間にわたり、2つの篇が用意されています。チケットはすでにカンフェティウェブサイトで購入可能で、セット券や割引適用のオプションもあります。
小池博史が手がける『HINOTORI』は、ただのエンターテインメントに留まらず、我々の未来について考えさせられる一作です。この舞台がもたらす感動と啓発をぜひ体験してください。詳細は
こちらの公式サイトで。