NMGEの演奏会「伝統と革新3」について
2025年11月17日(月)、東京オペラシティリサイタルホールにて演奏される「Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble 2025公演 伝統と革新3」のチケットが本日8月1日(金)10時より販売開始されました。このコンサートでは、雅楽と現代音楽がどのように融合していくのかが示される貴重な機会です。
特に注目のポイントは、中堀海都が手掛けた新作「星霜」の全楽章が初披露されることです。中堀は14歳から作曲を始め、武満徹の作品に影響を受けながら、雅楽の新たな可能性を探求してきました。今回の公演では、「星霜」の全楽章が演奏され、これまでの集大成が感じられることでしょう。
中堀海都の新作「星霜」
「星霜」は中堀が3年をかけて制作した作品で、武満徹の「秋庭歌」との対比を通じて、雅楽の未来像が描かれます。特に彼の作品には、従来の雅楽の枠を超えた新しい音楽の響きが組み込まれており、観客はその革新性に驚くことでしょう。
中堀の音楽は、武満が雅楽から受けたインスピレーションを色濃く反映しており、演奏を通じてその世界観に迫ることができるのです。
プログラム内容
今回の公演のプログラムには、以下の楽曲が含まれています:
- - 伝統は千年の呼吸に宿る 〜とこしえの聲〜
- - 神楽歌より《早歌》
- - 《盤渉調調子》・《蘇莫者》序・破
- - 武満徹《秋庭歌》(1973)
NMGEは特に武満徹の作品に挑戦しており、2023年には「秋庭歌」を演奏し、その深遠な音楽性を再解釈しました。今公演では、伝統的な和楽器を用いながらも、現代の音楽語法を交えた新たな演奏スタイルが展開される予定です。
NMGEの理念と受賞歴
Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble(NMGE)は、伝統を重んじつつも新たな表現を追求し、「今日の雅楽・未来の雅楽」を提案することを理念としています。彼らの革新的な試みは評価され、2024年には「創造する伝統賞」を受賞しました。
このように、NMGEは伝統音楽を現代的な視点で再構築しており、観客には新たな発見と感動を提供します。
演奏会の詳細情報
演奏会は、2025年11月17日(月)に東京オペラシティリサイタルホールにて開催されます。開場は18:30、開演は19:00です。
出演者
- - 笙:真鍋尚之、豊剛秋、永井大志、青木総喜、川上彩子、下宮弘聖
- - 篳篥:三浦元則、國本淑恵、春日るり子
- - 笛:太田豊、岩﨑達也、藤脇亮、纐纈拓也
特別出演として、笙の豊英秋が参加します。また、賛助出演も予定されており、演奏のグラデーションが楽しめる内容です。
チケットについて
チケットは一般5,000円、学生2,500円で販売されています。全席自由で、すべて税込み価格です。
チケットの購入はカンフェティのサイトで行えます。
詳細は公式ホームページにて確認できます。
シュールでありながら詩的な美しさを持つ雅楽と現代音楽が一体となる、この特別な演奏会。ぜひあなたもその中で新たな音楽の可能性を体感してみてはいかがでしょうか。