エル・システマジャパンの新たな挑戦
一般社団法人エル・システマジャパンが、音楽による児童支援の一環として「弦楽りぼん・児童養護施設プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは、5年以上の歴史を有する「弦楽りぼん」と連携し、様々な児童養護施設での音楽教育推進を目的としています。2023年4月から川崎市の新日本学園で始まったこの取り組みは、徐々にその対象を東京都渋谷区の広尾フレンズや横浜市の高風子供園へと広げていくことで、より多くの子どもたちに音楽の楽しさを届けています。
音楽教育の重要性
近年、コロナ禍の影響により、さまざまな社会的な格差が拡大しています。それに伴い、音楽や芸術教育を受ける機会が減少している中、エル・システマジャパンは子どもたちの健全な成長を支えるため、質の高い音楽教育環境を提供することに注力しています。このプロジェクトでは、バイオリン、ビオラ、チェロなどの弦楽器を用いた教室が実施されており、毎年多くの子どもたちが新たな音楽体験を得る機会を持っています。
ボランティアとサポート
この取り組みを支えるのは、多くのボランティアです。音楽支援団体「弦楽りぼん」では、全国から寄付された楽器を修理し、無償で貸与しています。さらに、ボランティア講師たちが施設内での演奏指導を行うことで、子供たちに実践的な音楽教育を提供しています。
音楽教室は、仲間と共に楽しむ合奏形式が特徴であり、子どもたちは音楽ゲームや協調学習を通じて、仲間と共に成長していくことを体験しています。日々の練習を通じて、彼らは単に楽器を演奏するだけではなく、演奏を通じて自信を持つこと、仲間との絆を深めることを学んでいます。
スペシャルサポーターの協力
また、バイオリニストの金川真弓さんがスペシャルサポーターとして参加しており、彼女のプロからの指導を受けた子どもたちの成長に大きな影響を与えています。実際に、彼らのクリスマス会や発表会では、演奏を披露することで達成感を得ることができ、子どもたち自身もその経験を心から楽しんでいる様子が伝えられています。
マンスリーサポーターキャンペーン
2023年9月1日から10月31日まで、エル・システマジャパンではマンスリーサポーターキャンペーンを実施しています。このキャンペーンは、音楽教育を受けることを望んでいる子どもたちを支えるためのもので、新たなサポーターを募集しています。キャンペーン期間中にサポーター登録をした方には特典も用意されているため、多くの方々にご参加いただき、支援の輪を広げることができればと期待しています。
音楽を通じて子どもたちに未来を切り拓く機会を提供するこのプロジェクトに、ぜひ多くの方々の応援をお願い申し上げます。詳しい情報や参加方法については、公式ウェブサイトをご覧ください。エル・システマジャパンは音楽を通じた共生社会の実現に向けて、これからも努力を続けていく所存です。