能楽とシェイクスピアの融合
2025-02-14 20:40:20

異なるジャンルが融合!能楽とシェイクスピアの新たな舞台『ロミオとジュリエット』

異なるジャンルが融合!『ロミオとジュリエット』が舞台化



2025年2月16日、東京都の梅若能楽学院会館で上演される『Noh meets Shakespeare 育成成果発表会』が注目を集めています。本公演では、能楽とシェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』が異なる視点から融合され、新たな舞台が創り出されます。

公演の背景


公益財団法人梅若会が主催するこのイベントは、若手アーティストたちを育成し、能楽の魅力を再発見させる意義ある試みです。昨年披露された「Noh meets Jazz」に続くこのプロジェクトでは、能楽の特性を生かし、新たにシェイクスピアの作品とのコラボレーションを実現。能楽と現代音楽、さらには古典文学との接点を探ることで、参加者は自身の芸術観を広げることを目指しています。

舞台の詳細


舞台はシェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』の一部を能楽の形式に合うようにアレンジ。物語は、二人の霊が交差する瞬間を通じて「感情」という普遍的なテーマに迫ります。序章で神父が二人を追悼するところから始まり、続いてジュリエットの霊がロミオへの思いを語り、二人の霊が再会する姿が描かれます。このプロセスの中で、ロミオとティボルトの戦いがもたらす緊張感や、ジュリエットとの再会による喜びが、能楽ならではの表現方法で視覚化されます。

参加アーティストと音楽


参加する若手能楽師たちや音楽家たちは、伝統的な能楽の謡とともに、現代音楽でのアプローチにも挑戦。この公演では、能楽の精髄を損なうことなく、西洋の拍子や楽器と向き合う場が設けられています。

出演者には、梅若長左衛門や梅若紀彰といった著名な能楽師の他、小田切亮磨、山﨑友正、山本英(フルート)、安藤巴(パーカッション)など多彩な顔ぶれが名を連ねています。各アーティストは、自身の技術を駆使しながら、異なる音楽の型を模索し、それらを融合させる試みを行います。

チケット情報


チケットはカンフェティで販売中で、自由席は3,000円(税込)という比較的手頃な価格で提供されています。上演は17時開場、18時開演で、約2時間の予定です。

文化の継承と新たな挑戦


現代において、能楽や伝統芸能の継承者が減少している中、このプロジェクトはアーティストにとって自らのルーツを考える良い機会となります。また、日本の伝統芸能を海外の舞台でも紹介することで、国際的な文化交流の一翼を担うことを目的としています。能楽の深い美意識と感情を通じて、次世代の芸術家たちが新たな霊感を得ることを期待しています。

この『Noh meets Shakespeare』という新たな試みは、異なる文化やジャンルがどう交わり、互いに促進し合うのかを考えさせる機会でもあります。これからの公演にぜひご期待ください。


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