バレエファン必見!ロイヤル・バレエ『リーズの結婚』公開記念トークショー開催
1月16日、東京都のTOHOシネマズ日本橋にて、英国ロイヤル・バレエ『リーズの結婚』の公開を祝して特別なトークショーが行われました。このイベントには、バレエ演出振付家であり、洗足学園音楽大学の教授でもある山本康介氏がゲストとして参加。彼は元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のファースト・ソリストでもあり、英国バレエに関する深い知識を持っています。
開催概要
会場には多くの熱心な観客が集まり、トークの司会を務めた舞踊評論家の森菜穂美が登壇。その後、山本氏が作品の魅力について語り始めました。『リーズの結婚』はバレエの名作として知られ、ロイヤル・バレエ団の本シーズンのセレクションの中でも特に期待される一作です。
山本氏はこのトークショーで、キャストの表現力に注目し、「主役のコーラスを演じたマルセリーノは非常にアクティブで、リーズ役のフランチェスカと素晴らしい掛け合いを見せています」と高く評価しました。実際に彼自身もこの役を演じた経験があり、当時の振付師フレデリック・アシュトンの指導を受けたこともあり、作品への深い愛情が垣間見えました。
「67歳でバレエ団に入団した際は、他のダンサーたちとの差別化に悩んでいました。アシュトンからはドラマ性を見出してもらい、最終的には準主役への抜擢も経験しました。」と昔を振り返る山本氏。彼の成長の背景には、指導者の励ましと、自身の努力があったことが伝わってきます。
バレエの魅力
『リーズの結婚』の魅力について、山本氏は「このバレエは日常を描いており、不幸や悪者がいない平穏な物語です。観客がすんなりと受け入れられる、ファミリー向きのストーリーだと感じます」と語りました。この作品は、古典的な要素と現代の感覚が融合していることから、初めてのバレエ鑑賞者にとっても非常に入りやすい作品です。
また、山本氏は「シネマシーズンは映画館での鑑賞も楽しめるため、観客は優れた視点でバレエを楽しむことができる」と強調。映画館でリラックスしながら作品を楽しむことができ、通常のバレエ公演とは異なる体験を提供していることもトークの中で説明されました。
さらに、山本氏はロイヤル・バレエとパリ・オペラ座バレエの違いについても触れ、「イギリスは物語性を重視し、フランスは型を重んじる」と、独自の見解を示しました。この視点から、観客は多様なバレエの魅力を味わうことができるでしょう。
今後の展望
1月23日からは、パリ・オペラ座バレエの『くるみ割り人形』も上映予定であり、ロイヤル・バレエとパリ・オペラ座を比べて楽しむ絶好の機会が訪れます。山本氏の言葉に耳を傾け、バレエというアートの魅力をより深く理解するチャンスです。観客には、登場するさまざまな作品を通して見識を広げ、感性を磨くことの大切さを伝えました。
続くバレエシーズンでも、山本氏の深い知識と情熱を感じながら、英国ロイヤル・バレエの魅力に浸る時間を持てることを期待しています。温かい拍手に包まれたトークショーは、多くの参加者にとって特別な思い出となりました。来場した皆さんには、それぞれの視点からこの美しいバレエ作品を心ゆくまで楽しんでもらいたいです。