声と歌の力
2025-11-13 14:06:52

ケチュア音楽の巨星イルマ・オスノが語る「声」と「歌」の力

ケチュア音楽の巨星イルマ・オスノが語る「声」と「歌」の力



2025年12月6日、東京都八王子市に位置する多摩美術大学で、「記憶の道」シンポジウム「ひとびとの声・わたしたちの歌」が開催されます。このイベントには、ペルー南部アヤクーチョ出身の著名なケチュア音楽歌手イルマ・オスノが登壇し、彼女の音楽とアートについて語ると共に、他の専門家たちとのディスカッションが行われます。

シンポジウムの背景


このシンポジウムは、「声・歌・音楽」を中心テーマに掲げ、アートとデザインの人類学研究所及び「21世紀文化論」の授業が共催する形で行われます。第4回目となる今回のシリーズでは、イルマ・オスノ氏がケチュア音楽の魅力を伝える予定です。

イルマ・オスノのプロフィール


イルマ・オスノ氏は1974年にアヤクーチョ州ウアルカス村で生まれ、12歳までケチュア語だけで生活し、地域の文化に深く根差した生活を送っていました。政府とゲリラ組織との激しい対立を逃れ、首都リマへ移住した後は、スペイン語教員としての道を歩む一方で、民族舞踊の学びも深めました。日本に拠点を移してからは、ケチュア語の伝承歌曲を再構成し、アンデス文化の魅力を広める活動を行っています。

アートと人々の声


このシンポジウムには、イルマ・オスノの他にも、多摩美術大学の教授陣が参加し、彼らが持つアートに対する多様な視点をもとに議論が展開される予定です。港千尋教授、椹木野衣教授、佐藤直樹教授、金沢百枝教授、陳芃宇講師といった多彩な専門家たちが参加します。

シンポジウムのテーマである「ひとびとの声・わたしたちの歌」からは、アートや音楽がどのようにして人々の生活と結びついているのか、またそこに込められた「普通の人々」の声の重要性が浮かび上がります。特に、アンデス地方のフォルクローレに見られるように、地元の伝承や文化がどのように音楽として表現されているかを探ることは、私たち自身の文化に対する理解を深める一助となることでしょう。

参加方法と詳細情報


シンポジウムは一般参加も可能で、事前申し込みが必要です。定員は約30名で、申し込みは先着順になります。参加は無料で、多摩美術大学の八王子キャンパス・レクチャーBホールで行われます。興味がある方は、ぜひ次のリンクから申し込んでみてください。

* 参加申し込みフォーム

なお、当日は自由席での開催となるため、早めの到着をお勧めします。今回のシンポジウムは、音楽が持つ力強さと、その底に流れる文化について深く考える貴重な機会になるでしょう。声と音楽が織りなすストーリーに触れ、新たな視点でアートとデザインを考えるきっかけになることを期待しています。

終わりに


イルマ・オスノが織りなす音楽と彼女の背景にある文化、その根源に迫ることで、私たち自身の声と経験を再考させる機会となるこのシンポジウムは、一見の価値があります。文化の力で人々をつなぐ音楽の美しさを、多くの方に体感していただきたいと思います。ぜひ、参加をご検討ください。


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