『フェニックス』の全国キャラバン
2025-05-28 12:26:45

能登の復興を願う合唱曲『フェニックス』、全国に広がる感動のキャラバン

能登の復興を願う合唱曲『フェニックス』、全国に広がる感動のキャラバン



2025年5月14日、石川県の輪島高校にて能登半島の復興を祈念して作られた合唱曲『フェニックス』が披露されました。この日、約300名の参加者による大合唱が行われ、会場には全国30団体から寄せられた合唱動画も上映されました。曲のテーマは「何度でも立ち上がる」という困難を乗り越える姿勢。参加した人々の心に、歌を通じて温かいメッセージが届けられました。

歌声に響く感情



特に印象的だったのは、地震で家族を失った警察官、大間圭介さんが訪れ、子どもたちの歌に耳を傾ける姿でした。彼は自身の体験をもとに、「みんなが歌ってくれることで少しでも元気をもらえた」と感謝の意を表しました。このコメントは、歌が持つ力を物語っています。合唱に参加した小学生、中高生たちも、一体感や感謝の気持ちを感じながら歌い上げた様子が印象深いものでした。

作曲家の弓削田健介さん



この曲を手掛けた弓削田健介さんは、音楽教科書に楽曲が掲載されている実力派作曲家です。弓削田さんは、『フェニックス』の制作過程で、「復興への想い」を子どもたちから集め、一つの曲を形にすることに胸を張って取り組みました。彼は、全国を回るキャンピングカーでの旅を通じて、各地の学校や合唱団と触れ合いながら、合唱ビデオも集めていくプロジェクト「フェニックス・キャラバン」を開始しました。

このプロジェクトのスタートは、輪島高校でのイベントを皮切りに、47都道府県を巡り、歌で能登の復興支援の思いを全国に届けるという試みです。各地の子どもたちが『フェニックス』を歌い、その声が再び能登に届けられることを目指しています。

参加者の感想と未来への希望



中野里菜さんという児童代表は、「フェニックスは困難を乗り越える伝説の鳥と知り、未来を描きながら歌った」と、歌の意味を深く理解した発言をしています。他にも高校生たちからも、「一人じゃないというメッセージを歌う貴重な経験ができた」と好評を博しました。それぞれの世代が一緒になって歌う姿には、地域の枠を越えた強い絆が見えました。

全国的な支援と連帯感



イベントは全国のメディアにも取り上げられ、多くの人々がその模様を目にしました。遠く離れた茨城県つくば市ともオンラインでつながり、リアルタイムで交流する姿が印象的でした。これにより、参加者たちは支援の輪が日本中に広がっていることを実感し、希望と連帯感に包まれました。

このように、『フェニックス』は単なる合唱曲以上の意味を持つ作品となりつつあります。歌を通じ、県内外の子どもたちが共に繋がり、困難に立ち向かう力を与える希望の歌に羽ばたいています。今後も随時、全国の合唱団との交流が続き、能登のみならず日本全体の復興へとつながることを期待しています。歌の力で復興支援の灯が消えないよう、全国の子どもたちがその思いを胸に『フェニックス』を次なる歌い手へとつなげていくことでしょう。


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