受賞の喜びと未来
2025-12-09 15:45:05

ホワイトハンドコーラスNIPPON、国際賞受賞しインクルーシブな芸術活動を称賛される

ホワイトハンドコーラスNIPPONが受賞した国際賞の意義



2025年10月17日、ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督であり、ソプラノ歌手のコロンえりかが「幸せな国づくりセミナー」で『ニルス・エリック・バンク=ミケルセン記念賞2025』を受賞しました。この栄誉ある賞は、障害の有無に関わらずすべての人々が普通の生活を送れる社会の実現を支援した個人や団体に贈られるものです。受賞の背景には、ホワイトハンドコーラスNIPPONが推進するインクルーシブな芸術活動への高い評価がありました。

『ニルス・エリック・バンク=ミケルセン記念賞』とは



ノーマライゼーションの理念を唱えたミケルセン氏の精神を受け継ぐ本賞は、彼の影響が大きいデンマークにおいて1990年から授与されています。この理念は、誰もが地域社会で普通に生活する権利を持つことを求めるものであり、現在の福祉政策にも強い影響を与えています。コロンえりかの受賞理由は特に4つのポイントが挙げられています。まず、2020年に創設されたホワイトハンドコーラスNIPPONでは、多様な背景を持つ子どもたちが共に歌う社会参加モデルを創出。次に、手話による歌唱と声隊の融合という革新的な芸術表現を確立しました。

さらに、子どもたちが自己表現の権利を持つ場を提供し続け、音楽を通じてノーマライゼーション理念を体現した点、そして国内外での公演を通じた社会的インパクトが大きいことが評価されました。

受賞の声と未来への展望



授賞式でコロンえりかは、名誉ある賞を受賞できたことに深く感謝の意を示しました。彼女はこの受賞をホワイトハンドコーラスNIPPONの子どもたちや、その活動を支える家族・指導者とともに得たものだと語り、「すべての子どもが障害の有無を超えて共に学び、夢を語ることができる未来を創りたい」と強調しました。この賞が彼女とホワイトハンドコーラスNIPPONにとって新たな励みとなり、音楽を通じてさらなる社会貢献を目指すことを明言しています。

デンマークでの国際連携について



コロンえりかは、2026年2月にデンマークを訪問し、ノーマライゼーション政策の現場視察や子どもたちとの文化交流を行う計画です。この訪問は、福祉国家デンマークから新しい価値を学び取る貴重な機会となるでしょう。今後の取り組みがどのように展開されるのか、目が離せません。

ホワイトハンドコーラスNIPPONの活動紹介



ホワイトハンドコーラスNIPPONは、ろう者や難聴、全盲、弱視、車いすを使用する子どもたちなど、多様なメンバーが所属するインクルーシブな合唱団です。この団体は、「エルシステマ」の理念に共感し、2019年に設立されました。誰もが平等に音楽教育を受けられ、障害の有無にかかわらず参加することができる環境を整えています。2020年には東京芸術劇場と共同で事業を立ち上げ、嘱託で京都女子大学と連携協定を結び、この活動の広がりを見せています。

手話で歌うサイン隊と声で歌う声隊が共演するパフォーマンスは、未来の芸術創造の可能性を広げています。2023年にはキッズデザイン賞を受賞し、2024年にはウィーンのバリアフリー国際賞『ゼロ・プロジェクト・アワード』も控えています。

公式ウェブサイトやSNSでは、活動報告や最新の情報を配信しており、興味のある方はぜひチェックしてみてください。ホワイトハンドコーラスNIPPONの活動は、今後も多くの人々に希望と感動を与えることでしょう。


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